ザ・レイトショーの最終回を前にスタジオのある劇場に詰めかけたファンら(21日、ニューヨークで)=ロイター

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 【ニューヨーク=山本貴徳】米CBSの深夜トーク番組「ザ・レイトショー」が21日、最終回を迎えた。

 司会を務めたコメディアンのスティーブン・コルベア氏は、トランプ大統領を痛烈に風刺してきたことで知られる。CBSは番組終了について「財政上の判断」と説明してきたが、政権側への配慮があったのではないかとの疑念も出ている。

 最終回は元ビートルズのポール・マッカートニーさんが最後の主要ゲストとして出演した。マッカートニーさんは1964年に米国のテレビ番組に初出演した当時について「自由の国、偉大な民主主義国家だと思っていた」と振り返り、「今もそうあってほしい」と語った。最後はマッカートニーさんらが名曲「ハロー・グッドバイ」を演奏し、コルベア氏も加わった。

 「ザ・レイトショー」は93年に始まり、コルベア氏は2015年から2代目として司会を務めていた。コルベア氏は21日の番組で「この11年間ここにいられたのは幸運だった。当たり前だと思ってはいけない」と語った。

 番組終了が発表された昨年7月は、CBS親会社のメディア大手パラマウント・グローバルが、映画制作会社スカイダンス・メディアとの合併承認を政権に求めていた時期と重なる。直前には、パラマウントがトランプ氏との訴訟で和解金を支払うことにも合意しており、米メディアや民主党側からは、政治風刺を封じる動きだとの批判が出ていた。

 米国の深夜トーク番組では、ジョークを交えて時事問題を取り上げる演出が定着しており、トランプ氏はコルベア氏をたびたび標的にしてきた。トランプ氏は番組終了後、自身のSNSに「コルベアはついにCBSを去った。あんなに長く続いたのは驚きだ」と投稿し、「才能も視聴率も活気もない」「ようやくいなくなって本当に良かった」と批判した。