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兵庫県たつの市の住宅で遺体で見つかった母親と娘。2人の遺体には複数の刺し傷もありました。「近所でもめることがなかった」という親子に一体何があったのでしょうか。

■娘の元職場従業員「仕事に関しては真面目」

20日朝、閑静な住宅街に続々と姿を見せた大勢の捜査員。現場検証が行われたのは、木造2階建ての住宅です。19日、この家で暮らす親子、母の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかりました。

母・澄恵さんの40年来の知人
「お母さんは明るい方。家庭のこととか何でもお互いしゃべってた。何も考えられへんな。何かさっぱり分からん」

娘の千尋さんが以前働いていた職場の従業員にも話を聞きました。

千尋さんの元職場の従業員
「仕事に関しては真面目で、お客さんともコミュニケーションとって楽しくしていた。すごいびっくりして、信じられない気持ちです」

■“凶器”いまだ見つからず

親子に一体、何があったのでしょうか。

現場は兵庫県の南西部に位置するたつの市。周辺に田んぼが広がるのどかな住宅街です。

警察によりますと、事件発覚のきっかけは19日午前、親子の知人による交番への「連絡が取れない」との相談でした。

その後、警察官が安否確認のため、田中さんの自宅を訪れると、玄関のドアはカギが開いていたといいます。

そして家の中に入ると、玄関のすぐ近くに母親の澄恵さん、その先の廊下に娘の千尋さんが倒れていたということです。いずれも仰向けだったといいます。

その後の捜査関係者への取材で、2人の上半身に複数の刺し傷があったことが新たに分かりました。刺し傷は娘の千尋さんよりも、母親の澄恵さんにより多くあったということです。

駆けつけた警察をみた近隣住民
「救急車が入っていって『あれ?』と思って見に行ったら、パトカー止まってて、ちょっと覗いたら玄関開きっ放しだなと思って」

――玄関開けるとこ見ていた

近隣住民
「見てた」

――カギかかってない感じ

近隣住民
「そうやな。びっくりする。事件か知らないけど、ここまでなるのは前代未聞」

遺体の状況から、親子は死後数日が経過しているとみられています。一方で、凶器とみられる刃物はいまだ見つかっていません。

■親子仲について知人「2人で仲良く出かける」

田中さん親子の遺体が見つかった自宅を裏側から見てみると、2階部分の窓は、ものがしきつめられたような状態でした。

そして、同じ2階のバルコニーは、荒れ果てていました。植木鉢やゴミ箱のようなもの、扇風機などが散乱していて使われていなかったとみられます。

近所の人によりますと、数年前に澄恵さんの夫が亡くなり、それから母と娘で2人暮らしをしていたということです。

澄恵さんを知る人に話を聞きました。

――最後に会ったのは?

母・澄恵さんの知人
「4月の末ぐらいに。しょっちゅう会います。『最近はどう?』とか『何してる?』みたいな感じで。色々と悩みごともあったみたいだけど、近所でもめることもないし、穏やかで怒ることもない。おっとり穏やか」

親子仲については…

母・澄恵さんの知人
「2人でずっと仲良く出かける。娘さんが運転して2人で出かけるって感じ」

澄恵さんの40年来の知人も…

母・澄恵さんの40年来の知人
「親子げんかとかしてたなら言えるけど、そんなのもなかった」

警察は2人が何者かに殺害された疑いがあるとみて、司法解剖を行い死因や死亡時期などを詳しく調べる方針です。