15日、北京の中南海で、中国の習国家主席(左)と並んで歩くトランプ米大統領(右)=AP

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 【北京=向井ゆう子、坂本幸信】中国を訪問した米国のトランプ大統領は15日、北京で習近平(シージンピン)国家主席と2日目の会談を行い、帰国の途についた。

 大統領専用機内で記者団に、台湾への武器売却などについて習氏と「議論した」と明らかにした。習氏は台湾有事における米軍介入の可能性を尋ねたという。

 15日の会談冒頭、習氏はトランプ氏の訪中を「歴史的だ」と評価し、「安定した経済貿易関係を維持し、互いの懸念を適切に解決する重要な共通認識に達した」と述べた。これに対し、トランプ氏は、習氏の歓待に謝意を示した上で「我々の関係は非常に強固だ」と誇り、「多くの異なる問題を解決した」と述べた。

 トランプ氏は中国を出発後、大統領専用機内で記者団に、首脳会談で台湾問題について議論したことを認めた。習氏から台湾を防衛するかどうかについて問われ、「それについては話さない」と語ったと明らかにした。習氏が、台湾有事における米軍介入の可能性について米大統領に直接尋ねたことが明らかになるのは極めて異例だ。

 米国の台湾への武器売却については、習氏が議題として持ち出したと説明し、「詳細にわたり議論した。最終的な決定は私が下す」と述べた。台湾の頼清徳(ライチンドォー)総統を念頭に、「台湾を統治している人物と話し合わなければならない」とも述べた。直接の外交関係がない米台トップが対話をすれば、中国の猛反発は必至だ。

 イラン情勢については、イラン産原油を購入する中国企業への制裁解除を検討しており、近いうちに決定を下す意向を示した。

 トランプ氏は14日、習氏との会談後に米FOXニュースのインタビューに応じ、「偉大な二つの国、私はG2と呼んでいるが、歴史上、極めて重要な瞬間として刻まれるだろう」と会談の意義を強調した。中国滞在中、トランプ氏は9月24日に習氏夫妻を米首都ワシントンに招待した。

 中国国営新華社通信によると、王毅(ワンイー)外相(共産党政治局員)は15日、習氏が今秋、米国を国賓訪問する予定だと報道陣に説明した。