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待望のショート・ランクルが登場

トヨタは5月14日、ランドクルーザー・シリーズの新たなラインナップとして新型車『トヨタ・ランドクルーザーFJ』を発売した。

【画像】待望のランクルファミリー、トヨタ・ランドクルーザーFJとラストワンマイルの相棒、ランドホッパー 全31枚

現在『300』、『250』、『70』の3シリーズが展開しているランクル・シリーズに追加された『ランドクルーザーFJ』は、『フリーダム&ジョイ(Freedom & Joy)』をコンセプトに、より多くの顧客に『移動の自由』を提供することを目指して開発された。


トヨタ・ランドクルーザーFJ    トヨタ

サイズ、価格の面からもランクル・シリーズのエントリーモデル的なポジションにあるといえるだろう。

ランクル伝統のタフネスを継承しつつ、日常生活でも扱いやすいコンパクトなサイズ感を実現したオフロードビークルに仕上がっている。

パワートレインは2.7L直列4気筒ガソリンエンジンと6速ATを組み合わせ、4WDシステムはパートタイム式となっている。

車体寸法は全長4575mm、全幅1855mm、全高1960mmで、2580mmのショートホイールベースと250mmの最低地上高を確保する。

グレードは『VX』の単一展開で、5人乗り、生産はトヨタ・モーター・タイランドのバンポー工場で行われる。

『ランドクルーザーFJ』の月間販売基準台数は1300台で、価格は450万円となっている。

スクエアな造形と機能性を両立

『ランドクルーザーFJ』のエクステリアは、歴代のランドクルーザーが築いてきた高い居住性を考慮したスクエアなシルエットを踏襲する。

各部の造形は、サイコロをモチーフとした直方体のエッジを面取りした構成で、張り出したバンパーとフェンダーにより、ムダのない力強い塊感と楽しさを表現している。


トヨタ・ランドクルーザーFJ    トヨタ

また、前後コーナーバンパーは分割タイプとなっており、損傷時の修理性が配慮されている点もユーザーから歓迎されるだろう。

フロントフェイスには往年のモデルを彷彿とさせる『TOYOTA』のロゴをあしらうと共に前後ランプにはアイコニックな『コの字』デザインを採用、機能部品を一括りにまとめることで引き締まった印象を持たせた。

サイドビューは、オフロードで路面を見下ろしやすいように、一段低くクランクさせた水平基調のベルトラインを採用する。

また、機能的な外装品として、ルーフレールやサイドステップ、フロント下部のスキッドプレートなども標準装備し、スペアタイヤは背面搭載となっている。

ボディカラーには『スモーキーブルー』や『オキサイドブロンズメタリック』など、モノトーンカラー全5色が用意された。

直感的な操作を支えるコクピット

インテリアは、オフロード走行時でも車両の姿勢を把握しやすい水平基調のインストルメントパネルを採用し、過酷な環境下での操作ミスを減らすため、モニターやスイッチ類、シフトノブの配置が最適化されている。

また、低いカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しの良い前方視界を確保した。


トヨタ・ランドクルーザーFJ    トヨタ

安全装備では、予防安全パッケージ『トヨタセーフティセンス』を標準装備し、『プリクラッシュセーフティ』や『レーンデパーチャーアラート』などの先進機能を搭載する。

さらに、コネクティッドナビ対応の『12.3インチディスプレイオーディオ』や『パノラミックビューモニター』『ブラインドスポットモニター』により、オンロード・オフロード問わず快適な運転環境が提供される。

リアシートは前後スライド&バックボード付きの6:4分割可倒式を採用する。ラゲッジスペースは、後席使用時でも795L、後席格納時は1607Lを確保する。

信頼のラダーフレーム

『ランドクルーザーFJ』メカニズムの核となるのは、ランクルシリーズの看板でもある高剛性のラダーフレームである。

東南アジア地域などで展開する、悪路での高い信頼性を誇るラダーフレーム車『IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)』シリーズで鍛えられたプラットフォームをボディサイズに合わせて改良。ホイールベースの短縮と補強ブレースの追加によりフレーム横方向の剛性を高めて、優れた操縦安定性を確保しているという。


トヨタ・ランドクルーザーFJ    トヨタ

ボディ骨格には高強度・軽量の高張力鋼を採用し、アンダーフロアのスポット溶接を増すことで、振動の収束性が高められ、操縦安定性と乗り心地を向上させている。

地上高は250シリーズ同等とし、アプローチアングルやディパーチャーアングルは250比でプラス15度を確保、ホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)は70シリーズ同等という、高い悪路走破性も実現した。

また、250シリーズ比でマイナス270mmのショートホイールベース化により、最小回転半径は5.5と良好で、オフロードでの機動性と取り回しの良さも魅力的である。

パワートレインには、最高出力163psを発揮する『2TR-FE』2.7L直列4気筒ガソリンエンジンに6速トルコン式オートマチックトランスミッション『6スーパーECT』を組み合わせ、スムーズな加速と信頼性を両立させた。

サスペンション形式はフロントがダブルウィッシュボーン、リアが4リンクのリジット式を採用し、悪路での高い接地性を確保している。

また、『ダウンヒルアシストコントロール』や『ヒルスタートアシストコントロール』、『電動リアデフロック』など、本格的なオフロード機能も標準装備としている。

アウトドアの相棒『ランドホッパー』

また、ランドクルーザーとともに『ラストワンマイル』を楽しむための新たな提案として、電動パーソナルモビリティ『ランドホッパー(LAND HOPPER)』の登場が発表された。

2027年春以降に発売を予定されている『ランドホッパー』は、クルマでは進入できない山道や森の中のトレイルなど『その先の道』を体感するために開発された。


トヨタの次世代モビリティ『ランドホッパー』(2027年春以降に発売予定)。    トヨタ

『ランドホッパー』は、前2輪、後1輪で定員1名の特定小型原動機付自転車であり、登録とナンバープレートの掲出は必要ではあるが、16歳以上ならば免許なしで運転することができる(ヘルメット着用は努力義務)。

折りたたんでランクルの荷室に積載できるコンパクトさを持ち、旅先でのツーリングなど、クルマと組み合わせた新しい移動の自由を提供する、次世代のモビリティとして期待されている。