10日(現地時間)、イラン・テヘランのバリアスル広場で、女性がイランの国旗を手にしている。女性の後ろにはトランプ米大統領の口をホルムズ海峡を象徴する青い布で塞ぎ、糸で縫い合わせたような絵の看板が掲げられている。[AFP=聯合ニュース]

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イラン、トランプを焦らす時間稼ぎ

問題は、イラン側もトランプ大統領の思惑を見抜いている点だ。このためイランは急いで合意するよりも、トランプ大統領を焦らす交渉遅延戦術を用いているとみられる。最大限時間を稼ぐことでイランホルムズ海峡統治権の承認、海外に凍結されたイラン資産の解除、対イラン経済制裁の解除など、より大きなものを得ようという戦略だ。

実際、イランの半国営タスニム通信は「トランプ大統領がイランの提案を容認できないと述べたことに対し、イラン側の交渉団は動揺していない」とし「むしろトランプ大統領が満足していないのであれば、それが望ましい状況だと見ている」と伝えた。イラン外務省のバガイ報道官も、海外銀行イラン資産の凍結解除があらゆる交渉の前提条件だと明らかにし、「米国は戦争をやめて不法な経済封鎖と海賊行為(イランタンカーの拿捕行為)を直ちに中断するべきだ」と述べた。

◆トランプ大統領、軍事行動に踏み切るか

カギは米国の軍事の行動の可能性だ。トランプ大統領は米時事番組『フル・メジャー』のインタビューで「我々はあと2週間(イランに)入り、すべての標的を攻撃することができる」と語った。特にトランプ大統領は最近、HEU(高濃縮ウラン)確保のための軍事的方策を提示されたと伝えられている。イラン側も警戒を強めている。イラン軍のアクラミ・ニア報道官は前日、イラン国営通信(IRNA)に対し、「米国がヘリコプターなどを用いた浸透作戦を通じて(HEUを)強奪する可能性を考慮している」と述べた。