2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)

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 広島カープの2023年ドラフト1位で入団した常廣羽也斗投手(24)。プロ入り後、青山学院大学を留年し、卒業を目指していることをNEWSポストセブンが最初に報じたのは2024年5月のことだった。スポーツ紙関係者が言う。

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「プロ1年目は卒業単位の取得のため、2024年1月の自主トレ期間中に上京するなど調整が大幅に出遅れ、大卒のドラ1としては異例のキャンプ二軍スタートとなった。キャンプ期間中も卒業単位取得のための勉強を優先させたが、開幕までに卒業できず。プロ初登板初勝利を挙げたのはシーズン終盤の同年9月だった。

 そして、2年目(2025年)の開幕前も1単位足りずに卒業できなかった。開幕ローテーションの一角として期待されていたが、二軍でも3勝10敗と結果が出せなかったことで、一軍昇格は8月までズレ込んだ」

 しかし、3度目の正直。球団関係者によると、ついにこの春に卒業できたという。

卒業は"絶対"

 常廣が青山学院大学の卒業にこだわったのは入学の経緯にあった。球団関係者が話す。

「青学には指定校推薦制度があり、常廣はその制度を使って入学しているようです。彼は県内有数の進学校の県立大分舞鶴高出身で、野球の実績での特待生ではなく指定校推薦での入学となるのでしょう。
 その指定校推薦の入学の条件として、ちゃんと卒業するといったものがある。条件が守られないと指定校が取り消され、後輩に迷惑をかける可能性もある。それゆえに単位を取得しての卒業にこだわっているのでしょう」

 球団も昨年8月の時点でNEWSポストセブンの取材に対して「卒業をまだしていないのは事実です。大学卒業というのは本人にとっては重要なキャリアなので、野球に支障がなければ卒業させてあげたいというスタンスで球団側は見守っています」(広報部)と回答。卒業に向けて支援体制をとっていた。

 今回、改めて球団に卒業の事実を確認したところ、卒業は事実と認めた上で「卒業した時期は本人の意向で非公表とさせていただければと思います」(広報部)との回答があった。無事、卒業証書を手にしたことで、2年間でわずか3勝だったドラフト1位右腕も、ようやくマウンドに専念できる環境が整ったことになる。

 今シーズンの常廣は開幕二軍スタートだったが、4月26日に一軍登録された。4月29日の巨人戦に2点ビハインドの8回裏の場面で初登板し、先頭打者に四球を与えたもののその後は2三振を奪って0点に抑えた。

 最速155キロのストレートとキレのあるフォークを武器に、下位に低迷する広島カープの救世主としてローテーション入りを目指すことになるが、セ・リーグのスコアラーは厳しい評価をしている。

「大学時代の輝きを取り戻せるか。ストレートはシュート回転しがちで、フォークもまだキレを磨かなければならない。今後、クリーンナップに通用するかが問われるだろう。"2年間のブランク"をどこまで埋められるか」

 今度は球団、そしてファンのために頑張ってもらいたい。