[写真]=須田康暉

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2026年4月17日、公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、2026年の度男子日本代表登録メンバー37人を発表した。この登録メンバーが、「ネーションズリーグ」「アジア選手権」「アジア競技大会」を戦うことになる。

初選出されたのは4名。

河東祐大(ジェイテクトSTINGS愛知) デアルマス アライン(サントリーサンバーズ大阪) 武田大周(東レアローズ静岡) 一ノ瀬漣(鎮西高校3年)

本記事では初選出された4名の、プレースタイルなどの特徴について解説する。

河東祐大(ジェイテクトSTINGS愛知)

[写真]=須田康暉
身長 / 最高到達点:175cm / 315cm ポジション:セッター 経歴:鹿児島商業高校 → 日本体育大学 → VC長野 → ジェイテクトSTINGS愛知 実績:2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 最優秀新人賞

河東は今シーズン、ジェイテクトSTINGS愛知で正セッター・副主将を務める選手だ。2024-25シーズンの出場は50試合80セットだったが、今シーズンは43試合153セットと大幅に出場機会を伸ばしたことが、日本代表への初選出にも繋がった。

河東のプレースタイルは、スパイカーの特徴を生かしてバランス良くトスを配給する冷静さが特徴だ。相手ブロックを翻弄したり会場を沸かせる派手さは少ないものの、スパイカーの体勢や得意コースに合わせた丁寧なトスを上げる。実際に試合後のインタビューでも「スパイカーに良い状態で打たせることを1番に考えている」とコメントしている。

自分が試合をコントロールするよりも、味方に目を配りながら、いかに良い状態で打たせられるかを考える「縁の下の力持ち」タイプのセッターだ。関田誠大や永露元稀らとは異なったプレースタイルの河東が、日本代表でどのような活躍をしてくれるのか楽しみだ。

デアルマス アライン(サントリーサンバーズ大阪)

[写真]=須田康暉
身長 / 最高到達点:189cm / 355cm ポジション:アウトサイドヒッター 経歴:都城東高校 → サントリーサンバーズ大阪 実績:2023アジアクラブ選手権優勝・ベストアウトスパイカー賞

アラインは高打点からのスパイクと強烈なサーブを武器にする攻撃型の選手だ。男子選手は大学を経由してSVリーグ入りするケースが多いが、アラインは高校卒業後すぐにサントリーサンバーズ大阪へ入団した。

キューバ出身のアラインは高い跳躍力が魅力で、ブロックの上から打ち下ろすスパイクや強烈なサーブを武器としている。実際に2024-25シーズンは、アタック決定率55.3%と高い決定率を残した。今シーズンはイゴール・クリュカの加入により、出場機会が減っているが、出場した際には変わらず強烈なスパイクやサーブで得点を取っている。

攻撃力では世界に通用するレベル。アライン本人は、ブロックとレシーブの技術を向上させたいとコメントしている。守備面の技術を向上させ、石川祐希や髙橋藍のポジションを脅かす存在になれるか注目だ。

武田大周(東レアローズ静岡)

[写真]=市川雄大
身長 / 最高到達点:171cm / 310cm ポジション:リベロ 経歴:松本国際高校 → 明治大学 → 東レアローズ静岡 実績:2023年度秋季関東大学男子1部・リベロ賞

武田は単にレシーブが上手いだけでなく、相手によってコースの位置取りを変えたり、味方陣形を修正する能動型のリベロである。以下の動画では、相手が打つ直前にスッと位置を変え、正面に来たボールを難なくと上げてみせた。

武田は「レシーブで相手スパイカーの心を折る」ことを目標としており、リベロとして高いパフォーマンスを追求している。日本代表正リベロの山本智大や小川智大とは異なるタイプの武田が、どのような刺激を与えるのか、代表での活動が楽しみだ。

一ノ瀬漣(鎮西高校3年)

[写真]=須田康暉
身長 / 最高到達点:191cm / 339cm ポジション:アウトサイドヒッター 経歴:大和中 → 鎮西高校 実績:2025年インターハイ優勝、国スポ優勝

一ノ瀬は鎮西高校の3年生。1年時からエースとして試合に出場しており、2年時にインターハイ優勝と国スポ優勝で2冠を達成。3年生になると同時に日本代表登録メンバー入りを果たした。

一ノ瀬の特徴は、高い打点からのスパイクに加えて、サーブレシーブにも参加する守備力も兼ね備えていることだ。攻撃力は、すでにプロレベル。以下の動画では強烈なバックアタックを決めて、解説の元日本代表である福澤達哉さんからは「すでに高校生のレベルではない」との評価を得ている。

天皇杯ではヴィアティン三重に勝利、日本製鉄堺ブレイザーズとの試合では得点を量産し、すでにプロ相手にも通用していた。また日本代表入りが発表された後の公式戦では、「注目されることはわかっていたが、いつも通りのプレーができた」と、メンタル面の強さも証明した。

一ノ瀬は年齢やポテンシャルを考えると、日本代表のなかでも大きな伸びしろを感じさせる選手。日本代表での活動や今後のキャリアを含めて、どのような選手に進化するのか要注目だ。

初選出の4名を要チェック

今回の記事では日本代表に初選出された4名を紹介した。

河東祐大(ジェイテクトSTINGS愛知) デアルマス アライン(サントリーサンバーズ大阪) 武田大周(東レアローズ静岡) 一ノ瀬漣(鎮西高校3年)

今シーズン開催される「ネーションズリーグ」「アジア選手権」「アジア競技大会」で、どのような活躍をしてくれるか楽しみだ。