音楽IPプロジェクト『デートウォーズ』2ndシーズンの新アンセムソング配信 ブライアン新世界が楽曲提供
タイムレス音楽IPプロジェクト『デートウォーズ(DATE WARS)』が、2ndシーズンの幕開けを飾る新アンセムソング「フラッシュバックメモリー~時代を駆ける物怪たち~」を本日4月30日に配信リリースした。
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14人のキャラクターが総出演する本作は、ブライアン新世界が制作を担当。70年代から00年代までのポピュラーミュージックを基盤に、口上や叙事詩、ロックオペラといった多彩な文化要素を巧みに織り込み、壮大な絵巻物を思わせるサウンドへと昇華している。時空をテーマに掲げる本プロジェクトならではの、唯一無二の世界観が凝縮された一曲に仕上がった。
また、配信リリースを記念した各種キャンペーンも実施予定。詳細はオフィシャルサイトで確認できる。
なお、今後『デートウォーズ』は各年代(70年代~00年代)の時空旅楽団メンバーによる配信リリースを毎月予定しており、作品提供アーティスト/クリエイターが決定した。70年代時空旅楽団にはギターウルフ セイジ、80年代時空旅楽団にはクニモンド瀧口(RYUSENKEI)&ナツ・サマー、90年代時空旅楽団にはカジヒデキ、00年代時空旅楽団には本多友紀(Arte Refact)と、ジャンルを超えたアーティスト/クリエイターが名を連ねている。詳細情報は後日発表予定だ。
<「フラッシュバックメモリー~時代を駆ける物怪たち~」クリエイターズコメント>
■百瀬 祐一郎(原作・総合プロデュース)
カオスだ。まずそこは認める。だけど、ただの「散らかってる」じゃない。誰かが部屋を荒らして、逃げる時に椅子を倒していった――あの無秩序じゃない。これは、秩序の方が先にあって、その秩序をわざと踏み外してるカオスだ。つまり暴れてるように見せて、実は手順どおりって訳だ。料理で言うなら、鍋の中でスパイスが喧嘩してるのに、最後の一口で「え、これ…完成してるじゃん」って黙らされる味なんだ。しかも中毒性がある。腹が減ってないのに冷蔵庫を開けるみたいに、気づいたらもう一回再生していやがる。70年代の音楽ってよぉ、いま聴くと「手作りの暴力」だ。録音の粒が粗くて、演奏が荒くて、歌が汗で、世界がまだ信じられてた感じがする。革命も恋も、何かを変えるって言葉が、まだ紙じゃなくて肉だった時代。その肉の匂いを、この曲は知ってる。でも同時に、70年代が持ってたやたら神格化される癖も知ってる。だから丁寧に持ち上げたあとで、軽く足を引っ掛ける。「ほら、転んだ。でも好きだろ?」って顔で。80年代は別の意味で罪深い。機材が進化して、音がピカピカになって、未来が約束されたみたいな顔をしてた。でもその未来って、だいたい借金だったじゃん? シンセは光るけど、心は冷える。派手だけど孤独。笑顔が多いのに、目が笑ってない。そういう“ネオンの嘘”を、この曲は吸ってる。吸って、吐いて、笑ってる。まるで「明るさってのは、暗さの上に塗るペンキなんだよ」って言いたいみたいに。90年代は湿ってる。乾いたふりして、湿ってる。ギターが「終わりだ」って言いながら、実は始まりたがってる。ヒップホップは現実を語って、現実がもっと現実になる。クラブミュージックは体を救って、朝になったら体だけ残る。矛盾が気持ちいい時代だ。だから90年代の音楽は、だいたい“自意識の味”がする。この曲はそこを分かってる。90年代の「俺は分かってる」って顔を、ちゃんと真似して、ちゃんとからかって、ちゃんと抱きしめる。厄介な愛し方をする。00年代はさらに厄介で、全部が速い。情報も、流行も、消費も、忘却も。昨日の神が今日の黒歴史になる。みんな曲を持ち歩けるようになって、逆に曲の寿命が縮む。便利ってのは、だいたい残酷だ。だから00年代の音って、しばしば「圧縮」されてる。音だけじゃない。感情も、記憶も、圧縮されてる。で、容量が足りなくなったら削除。……この曲は、その残酷さを知ってる。知ってる上で、00年代の軽さを“武器”として使う。軽い音で刺してくる。ナイフが軽いほど、刺された側は気づきにくい。たぶん、この曲は音楽史を「先生」だと思ってない。同じ席に座ってる悪友だと思ってんだ。だから皮肉が言える。皮肉ってのは、距離が近い奴にしか撃てない弾丸みたいなモンだろ?この曲の迷宮性って、方向感覚を奪うタイプじゃねぇ。むしろ逆で、「出口はここだ」って看板を何度も出してくるのに、テメェが勝手に戻ってしまう迷宮だ。出口に触れた瞬間、別のフレーズが肩を掴んでこう囁く。「おい、まだ見てねぇ部屋があんぞ」んで、テメェはまた戻る。戻って、笑って、ため息をついて、もう一回再生する。まるで自分から檻に入っていくみたいに。だから、これはお願いじゃない。勧誘でもない。もっと汚い言い方をするなら、共犯の誘いだ。70年代から00年代までの色――汗、ネオン、湿気、圧縮――その全部が混ざったこの曲の中で、テメェは「懐かしい」と「知らない」を同時に味わう。気づいたら、頭の中で勝手に鳴っていやがる。止めようとしても止まらない。止めたら、逆に寂しい。さあ、迷い込んで。抜け出すんじゃねぇぞ?まっ、抜け出したところで待ってる現実なんて、だいたい同じ顔してる。退屈を新品の包装紙で包んで「これが人生です」って売りに出てやがる。そんな現実に戻るよりもよぉ、この曲の迷宮に迷っていた方がはるかにマシってモンじゃねぇか?
■みの(音楽プロデューサー)
デートウォーズの世界観をそのまま体現し、全チームの持ち味と時代感を一度に表現する、単独でありながらオムニバスのような「オールインワン」の楽曲として依頼しました。演歌、テクノポップ、ラップ、J-POPといったジャンルの枠を超え、まさに「DATE WARSミュージック」と呼ぶべき仕上がりです。ブライアン新世界さんが描く、日本ポップスの歴史絵巻のような壮大なスペクタクルを体感いただける一曲となっています。
■ブライアン新世界(「フラッシュバックメモリー~時代を駆ける物怪たち~」作詞・作曲・編曲)
1stシーズンでの参加に引き続き、今回2ndシーズンではアンセム楽曲の制作をさせていただきましたこと、大変光栄なことで、ここまでやりがいを感じる内容というのは中々ありません。改めて、お誘いしてくれたみの君、ありがとう。70年代から00年代までのポピュラーミュージックを、干支の獣たちを用いながら、口上パートからシームレスに紡いでいく、叙事詩でもありロックオペラでもあるこのプロジェクトでしか成立しない楽曲に仕上げようというイメージで、取り掛かりました。各年代パートそれぞれ、単なるチャートや回顧的に評価されがちなものではく、その時代の匂いを感じ取れるリファレンス・サウンドをこだわりまして、ドラムキットも楽器類もすべて違う音色を用いています。ラストの大団円では、各年代すべてのサウンドが混ざりあうものにしました。歌詞において一貫していることは、どの時代も必死に走ってきた先人たちがいる、その現在地に自分たちは仲間と立っている、ということです。1stシーズンから、2ndシーズンに繋がったデートウォーズも同じように、です。改めて、継続おめでとうございます。そして、携わらせていただきありがとうございます。
(文=リアルサウンド編集部)
