「優柔不断男」国民民主・玉木代表に自民・鈴木幹事長がラブコール 高市首相はメーデー参加も検討へ
鈴木幹事長の発言
自民党の鈴木俊一幹事長は12日の党大会後、連立政権の枠組み拡大に言及した。衆院では日本維新の会と合わせて与党は圧倒的な多数を誇るが、参院では過半数割れの状況のため、鈴木幹事長の発言はもっともなものだろう。取り込み対象とされる国民民主党や玉木雄一郎代表のことを自民党内はどう見ているのか、お伝えする。
鈴木幹事長は「政権基盤を安定させるため、さらなる協力を連立という形で整えるという思いもある」「当面は政策ごとに協力いただけるところに協力していただきながら過半数をクリアする」などと語った。
「鈴木氏は具体的な政党に触れませんでしたが、国民民主がターゲットであることは間違いありません」

と、政治部デスク。
優柔不断な態度
具体的なアプローチ策はすでに動き出しており、その1つが高市早苗首相(自民党総裁)のメーデー中央大会(29日開催)への出席プランとされる。
「国民民主は連合の支援を受けていますから、高市氏がその大事な集会に出席することで連立参加への秋波を送るということなのでしょう。もっとも、自民と国民民主とは何度も連立入りのやり取りをし、そのたびに見送りや破談になってきたという経緯があります」(同)
岸田文雄首相時代、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は公明党を連立から引きはがす代わりに国民民主を引き入れる動きを積極的に展開していたことがある。
「そのタイミングでも国民民主の連立入りは実現しませんでした。自民党内から聞こえるのは玉木氏の優柔不断で決断しきれない部分への批判ですね」(同)
直近の例で言うと昨年10月、自民党総裁になった高市氏が首相になれないかもしれない中で野党統一首相候補として名乗りを上げれば「玉木首相」が実現したのに……という点だろう。もっとも、このおかげで政権交代には至らず、結果、自民党はホッと胸を撫でおろしたわけだが。
歴史的大勝で風向きが
「仮に玉木首相が実現しても、政策合意ができない究極の野合政権で、そのような批判を真っ向から受けるでしょうからそう長くはもたなかったとの見立ては少なくない。それも踏まえたうえでの玉木氏の決断だったと見られますが、それでも首相の座を狙いに行かない玉木氏のスタンスには“決断できない男”との評価が下ることになりました」(同)
その後、高市首相は衆院を解散して総選挙で歴史的大勝を収めた。
「立憲民主党と公明党が合流してできた中道改革連合の惨敗で国民民主は野党内で相対的にポジションを上げて第一党になりましたが、単独で内閣不信任案を出せるだけの勢力はありません。この状況がしばらく続くことは明らかで、となると党勢的には厳しい。目玉政策を掲げ、それを実現するために与党入りするという考え方は現実的だと見られています」(同)
自民は閣内協力を希望
「高市自民」の圧倒的な勝利を政界で最も残念に感じたのは、実は玉木氏だったのかもしれない。
「そうですね。自民は閣外協力やパーシャル(部分)連合ではなく閣内協力を目指していると聞いています。そこまでコミットしてしまうと党のカルチャーや独自性が否定されて与党に取り込まれるのではないかとの警戒が玉木氏にはあるのかもしれません。それなら野党として政権を目指すのかということになりますがハードルは極めて高い。悩ましい問題です。連合の芳野友子会長は国民民主の連立入りについては明確に反対姿勢を示しています。その芳野氏とつながりを持つ麻生副総裁は国民民主の榛葉賀津也幹事長とはツーカーの関係で、陰に陽に連立入りを勧めていますが、なかなかこれも決まらないですね」(同)
永田町でのプレゼンスが下がる一方の国民民主。党内で「年収の壁」並みに国民に訴求可能な政策が出てくれば状況は変わるのかもしれないが、果たして――。
デイリー新潮編集部
