「今や食べない生活のほうが楽」アラフィフ女性が“断糖高脂質”で見た新しい世界
◆「飢餓状態がヒト本来の機能を取り戻す」
さなさなさんは、現在も金森式断食を実践中だ。一サイクル目こそ回復食の牛すじが喉を通らないほど辛かったが、現在5周目に突入。「慣れてしまえば、食べない生活の方がラク」と言う。
「前に酵素断食をしたときは、回復食に甘くて美味しい酵素ジュースを飲んだんです。これが良くなくて、どうしても食べたいという気持ちが湧いてきてしまった。その点、牛すじはコラーゲンなので食欲が刺激されづらいですね。牛すじがベスト。けど、イカ、タコ、牡蠣などもメチオニン/グリシン比率が低く修復よりです。バリエーションをつけると、継続しやすくなります」
「びっくりしたのが、50歳を過ぎて不定期になっていた生理がちゃんと来るようになったんです。生理が来るということは、きちんと女性ホルモンが出ているという証拠。女性ホルモンが出ている限り、更年期障害にもならない。先生が言っていた『飢餓状態によって人間本来の機能を取り戻す』って、こういうことなんだと身をもって実感しました」
さなさなさんは、今後も断食を続けていくという。
「『3か月続けたら、体が元気になっているのがより実感できる』と先生が言うので、とりあえずそこまで続けようと思います。でも、それを実感しちゃったら、今後一生続けていっちゃいそうですね(笑)」
飽食の時代に、人間の体は静かに壊れ続けている。さなさなさんが72時間の飢餓から取り戻したものは、現代人が食べすぎることで失ったものそのものだ。断食は苦行ではない。正しい手順を踏めば、体が本来持つ力を呼び覚ます、最もシンプルな手段なのだ。
<取材・文/桜井カズキ>

