iPhoneに最適なモバイルバッテリー3選 選び方のポイントも解説

(CNN)最も必要としているときにiPhoneの電池が切れることほど困るものはない。だからこそ、iPhoneに最適なモバイルバッテリーを持つことは重要だ。便利なポータブル充電器は、外出先でも素早くバッテリーを補充してくれるので、重要なメッセージに返信できるし、道中で立ち往生しなくて済む。ポケットやバッグに楽々収まるスリムなデザインも魅力だ。
とはいっても難しいのは選択肢の多さだ。複数台を充電できる大型で強力なものから、スマホの背面にピタッと装着できるスリムなMagSafe対応バッテリーパックまで選択肢は無数にある。さらに「10000mAh」や「45W」が一体何を意味しているのか困惑している人もいるかもしれない。大丈夫、我々が詳しく説明しよう。
今回は数十種類のiPhone向けモバイルバッテリーを対象に独自の厳格な充電テストを実施しつつ、日常使いでの耐久性も確認した。ここでは充電を幾度も試したうえで選んだおすすめ製品を三つ紹介しよう。
最高のiPhoneモバイルバッテリー:「Anker Nano Power Bank」友人からつい借り続けてしまう製品というものがある。これがまさにそうだ。筆者は同僚のヘンリー・T・ケイシー記者と外出するたびに、同氏が持参するこのスピーディーでスリムで超便利なポータブル充電器をつい自分のものにしてしまう。
Anker Nano Power BankがCNN Underscoredのおすすめモバイルバッテリーに1年以上名を連ねている理由はまずその卓越したデザインにある。その名のとおり、コンパクトな同製品は高さ約10センチで、ポケットにいとも簡単に収まる。多くの競合製品と異なり、カラー展開も豊富だ。
最大の特徴は内蔵USB-Cケーブルで、ケーブルを別に持ち歩く必要がない。しかもこのケーブルの扱いが非常に巧みで、小さな金属パーツをくぐらせループ状になっているため、スマホと充電器を無理せず同時に持てる。内蔵ケーブルだけでなく、USB-CポートとUSB-Aポートも搭載しているため、複数のデバイスを同時に充電できる。
もちろん、充電速度も高速だ。この30Wの小型モバイルバッテリーは同価格帯のモデルの中でトップクラスのスコアを記録し、「iPhone 16」をわずか30分で56%充電した。残量を表示する小型スクリーンや10000mAhの容量も優秀で、スマホの2回分のフル充電が可能。基本的な5000mAhバッテリーよりも充電頻度がはるかに少なくて済む。これらすべてが50ドル(日本では税込5990円)のパッケージに詰めこまれた同製品は、多くのiPhoneユーザーの充電ニーズを満たす完璧な選択肢だ。
コスパ最高のiPhoneモバイルバッテリー:「INIUモバイルバッテリー」予算は30ドル以下だが充電性能に妥協をしたくないなら、このINIUモデルが最適だ。テストでは低価格帯の競合製品を常に圧倒し、輪っか状の便利なケーブル付きで持ち運びやすいデザインも魅力だ。
INIUは、iPhone 16のバッテリーをわずか30分でなんと56%まで充電した。総合1位のAnker Nano Power Bankと同等の結果で、テストした40ドル以下のモデルすべてを上回る。容量もNanoと同じ10000mAhなので、1回の充電で1〜2日間安心して使える。
INIUにも簡単に接続できる内蔵ケーブルがあり、USB-CポートとUSB-Aポートも備わっているため、別のスマホやタブレットの充電にも使える。内蔵ケーブルはAnkerモデルと同様に指にひっかけて使えるが、充電しながらスマホを使う際、それほど使い勝手がいいとは感じなかった。また、肉球型のLEDインジケーターはかわいいものの、残量確認の精度はNanoの詳細なディスプレーに及ばない。しかし、これらはささいな点に過ぎず、15ドル〜25ドル程度で購入できる優れた製品だ。
最高のMagSafe対応iPhoneモバイルバッテリー:「Baseus PicoGo AM61」MagSafeのマグネット式の便利さと高速有線充電の両方を求めるなら、Baseus PicoGo AM61がすべてのニーズに応える唯一のiPhoneモバイルバッテリーかもしれない。
テストしたMagSafe対応バッテリーパックの中で最薄からはほど遠いが、それでも十分コンパクトで、バッテリーを付けたまま「iPhone 17 Pro」を快適に使えてポケットにも入れられた。
このモバイルバッテリーの最大の魅力はワイヤレス充電だが、PicoGo AM61はテストした競合製品の中で最も優れた性能を発揮した。25WのQi2高速充電に対応しており、iPhone 17 Proを0%から44%までわずか30分で充電した。
MagSafeの優れた充電速度に加え、45Wの超高速有線充電に対応したUSB-Cケーブルも内蔵。iPhoneをわずか15分で38%充電できる。さらに、MagSafe充電パッド、内蔵ケーブル、USB-Cポートを使えば最大3台のデバイスを同時に充電できる。iPhone、AirPods、iPadを同時に充電したいときにもってこいだ。
70ドルと決して安くはないが、MagSafeの手軽な充電と高速有線充電を1台に求めるなら、これほどコスパの高い製品はほとんどないだろう。
テスト方法性能
充電速度:従来型の有線モバイルバッテリーは、各製品で30分間充電した後のiPhone 16のバッテリー残量増加率を計測した。MagSafe対応ワイヤレスバッテリーのテストも同様で、iPhone 17 Proの充電を完全に使い切った後、各製品で15分、30分充電したあとのバッテリー増加率を記録した。
容量:各モバイルバッテリーの充電容量(通常5000〜10000mAh)を評価項目に含め、フル充電後の残量も確認した。
デザイン
携帯性と見た目:iPhoneモバイルバッテリーの目的は「どこでも充電できること」にあるため、普段外出するときのポケットやバッグへの入れやすさを重視した。また、複数カラーを展開していて日常使いを引き立てる、見た目のよい製品は加点した。
ポートとケーブル:大半のiPhoneモバイルバッテリーには一つ以上の充電ポートとUSB-Cケーブルが付属しているが、汎用(はんよう)性は製品によって大きく異なる。複数デバイスを同時充電できる複数ポート搭載モデルと、特にケーブル忘れの心配がない内蔵ケーブルモデルは高く評価した。MagSafe対応ワイヤレス充電器にも同じ基準を適用した。最高のモデルは高速有線充電用のUSB出力ポートを備えていることが多い。
最高のiPhoneモバイルバッテリーの選び方有線かワイヤレスか(それとも両方)?
まず、有線とワイヤレスMagSafe対応のどちらを選ぶか決める必要がある。有線USB-Cケーブルによる充電は、私たちの経験上ほぼ常に高速で、価格もワイヤレスより安価なことが多い。一方、MagSafeはとにかく便利だ。多くのMagSafe対応バッテリーは有線充電にも対応しているので、高めの金額を払えるなら両方のメリットを享受できる。
充電容量と速度
「5000mAh」や「25W」といった専門用語が気になる人のために解説しよう。ミリアンペア時(mAh)はモバイルバッテリーの総容量を示し、ワット(W)は充電速度の目安になる。ほとんどのモバイルバッテリーは5000mAhか10000mAhで、前者は約1回分のフル充電、後者は約2回分のフル充電が可能だ。
当然ながら、ワット数が高いほど充電速度も速い。MagSafe対応は7.5W〜25Wが一般的で、テストしたモバイルバッテリーの中には45Wのものもあった。ただし、最速の充電器を選べばよいとは限らない。自分のスマホが高速充電に対応しているかどうか事前に確認しよう。
iPhoneとの互換性
MagSafe対応の購入を検討しているなら、自分のスマホが対応しているかを確認する必要がある。MagSafeは「iPhone 12」以降に対応しているが、「iPhone SE」や「iPhone 16e」など一部のエントリーモデルは対象外だ。ただし、最新の「iPhone 17e」はMagSafeに対応しているため、現行の新しいiPhoneなら磁気モバイルバッテリーがほぼ使えるということになる。一般的に、新しいモデルほどワイヤレス充電は速く、「iPhone 14」のMagSafe充電速度は最大15Wだが、「iPhone 17」は最大25Wと高速化している。
アドバイスをもう一つ。購入するモバイルバッテリーが自分のiPhoneのモデルに最適化されているかどうかも確認してほしい。たとえば、最新のiPhone 17シリーズは40Wの高速充電に対応しているため、同等のワット数のモバイルバッテリーを活用できる。一方、iPhone 14などの旧モデルは20Wが上限なので、出力が控えめなモバイルバッテリーで十分だ。
最後に注意したいのが充電ケーブルの規格だ。「iPhone 15」以降はユニバーサルなUSB-Cポートを採用しているが、iPhone 14以前はアップル独自のLightning規格を使用している。最新のモバイルバッテリーのほとんどにはUSB-C to USB-Cケーブルが付属しているため、古いiPhoneを充電する場合はUSB-C to Lightningケーブルを別途用意しよう。あるいは、USB-CとLightningの両方のコネクターを内蔵したモバイルバッテリーを選ぶという手もある。
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本稿はCNN Underscoredのマイク・アンドロニコ記者による製品レビュー記事です。
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