神奈川県相模原市

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 相模原市内の私立の幼稚園型認定こども園で2024〜25年、園児が当時の園長によって、長時間の正座をさせられたり、両手にバケツを持って立たされたりしていたとして、県と市が虐待行為と認定し、園に改善勧告を行っていたことがわかった。

 市こども・若者政策課によると、25年9月に通報があり、同年10月、県と合同で立ち入り調査した。当時の園長以外の教職員約30人から聞き取り調査をした結果、二つの事案が判明した。一つは、25年9月、年長組の男児1人が、別の園児といさかいを起こしたとして、職員室で昼休みを挟んで正座させられていたこと、もう一つは24年、同じ男児が両手に一つずつバケツを持って立たされていたことで、いずれも当時の園長の指示だった。

 市と県は、男児に与える影響などを総合的に考慮し、虐待行為と認定し、25年12月、園に対して改善と再発防止策の提出を求める勧告を行った。

 園側は今年2月、県と市に改善と再発防止に関する報告書を提出。市は4月、当時の園長が3月いっぱいで辞め、現在は別の人物に代わっていることを確認した。

 勧告後、男児の保護者が情報公開請求を行い、市側は勧告をしたことを含めて経緯などを説明した。それ以前に、市側から保護者への説明はしていなかったという。