FBS福岡放送

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電気自動車バスを販売する北九州市の「EVモーターズ・ジャパン」が、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し受理されました。今後はメンテナンスなどの業務を継続しながら、事業の再生を目指します。

■奥村三枝記者
「北九州市若松区のEVモーターズ・ジャパンです。敷地はフェンスで囲まれて、人が入れなくなっています。奥に、バスが止まっているのが確認できます。」

民事再生法の適用を申請したのは、北九州市に本社を置くEVモーターズ・ジャパンです。

2019年に設立され、2023年には国内初の電気自動車バスなどを量産する組み立て工場を建設し、2025年には、大阪・関西万博にあわせて電気自動車バス190台を大阪メトロに納入するなど事業を拡大してきました。

2023年には、北九州市営バスとして1台導入されました。

■試乗した北九州市・武内市長(2023年4月)
「比較的静かで、乗っていて気持ちいい。」

しかし、大阪・関西万博ではパーキングブレーキが作動せず、壁に接触する事故が起きたほか、走行中に停止するなどのトラブルが相次ぎ、去年9月に国が総点検を指示しました。

■中野国交相(当時)
「合計113台で不具合が確認された。」

点検した317台のうち、3割を超える113台で不具合が確認され、EVモーターズは去年11月にリコールを届け出ました。

大阪メトロは、万博にあわせてEVモーターズから購入した電気自動車バス190台について、路線バスなどへの転用を予定していましたが、断念しました。行き場を失ったバスは、大阪市内に止め置かれたままとなっています。

4月1日、大阪メトロは、EVモーターズと結んでいた電気自動車バスに関する契約を解除し、資金繰りが悪化したEVモーターズは14日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し受理されました。

負債総額はおよそ57億円に上るということです。

市内で電気自動車関連産業の集積、発展を図る北九州市では、市営バスとして運行している電気自動車バス1台について、去年の点検では異常はなかったということです。

一方、去年4月にEVモーターズのスクールバス4台を導入した福岡県筑後市ではトラブルが相次ぎ、去年7月、別の会社のバスに変更しています。

市の教育委員会の担当者は「不具合が多かった。現状は再び採用することは考えていない」と話しています。

EVモーターズは今後も電気自動車バスを運用している顧客のメンテナンス業務を継続しながら、経営再建を目指すとしています。