[4.4 J1百年構想リーグ EAST第9節 千葉 3-2 東京V フクアリ]

 接戦を制すゴールを決めた。ジェフユナイテッド千葉のDF日高大は2-2で迎えた後半40分に左足ボレー決勝弾。「自分のプレーどうこうよりも、本当に数字が必要だと思っていた」と力を込めた。

 前半は完全に千葉がペースを握り、FW呉屋大翔の2ゴールで東京ヴェルディを圧倒した。だが、後半に折り返すと後半2分、17分と2失点。2-2と同点に追いつかれた。

「何かしらの形で貢献したいと思っていた」。そう語る日高は後半25分から出場した。徐々に勢いを取り戻した千葉は40分に勝ち越す。DF高橋壱晟が右サイドからクロスを上げると、日高が左足ボレーを叩き込んだ。

 再びリードを奪った千葉は残り時間を守り切り、3-2で勝利。4試合ぶりの白星で待望の今季2勝目となった。日高は「こんな一番いい結果で(貢献を)示せたのは驚き。何よりもチームのために、勝利のために貢献できてよかった」と顔をほころばせた。

 千葉にとって東京Vは因縁の相手だった。2023年11月26日、J1昇格プレーオフ準決勝で対戦し、1-2で惜敗。15年ぶりの昇格を懸けたなかで黒星を喫した。

 日高もその試合で先発出場し、後半30分までプレーしていた。「本当に悔し涙を流した。あれだけ悔しい試合はあまりない」。東京Vはそのまま決勝でも清水エスパルスとの試合を制し、16年ぶりJ1昇格を達成。一方、千葉は再びリスタートを切ったが、25シーズンのJ1昇格プレーオフを制し、17年ぶりのJ1昇格を決めていた。

 舞台はJ1に変わり、両者はJ1昇格プレーオフ準決勝から860日ぶりの再戦となった。「本当に待ちに待った念願の、絶対に勝たなければいけない相手だった」。千葉のなかでもメンバーの入れ替わりもあったが、日高ら当時を知る選手は雪辱に燃えた。

「負けてからずっと、また再戦できるまで、待ちに待ったリベンジできる機会だった」。日高のゴールは今季2勝目を勝ち取った決勝点であり、悔しさを喜びに塗り替えるゴール。「あの試合に出ていた自分がこうやって勝ち越しゴールを決めることができて、個人としても、クラブとしてもすごく大きな1勝だと思う」と、その喜びを噛みしめた。

(取材・文 石川祐介)