ASUSの新作イヤホン。オープン型でゲーミング?と思ったら意外とアリだった
今年のCES 2026にてASUS(エースース)のゲーミングブランドROGから、新たなゲーミングイヤホンが発表されました。
ゲーマー御用達ブランドROGからオープン型イヤホンと開放型ヘッドホンが登場
「ROG Cetra Open Wireless Earbuds」(海外市場価格230ドル前後=約3万6600円)というこのイヤホンの最大の特徴は、オープン型イヤホンであること。オーバーイヤーのヘッドホンやシリコンイヤーピースのカナル型ではなく、周囲の音が聴こえるオープン型でゲーミングイヤホン。若干場違いな気がしなくもないですが、実際はどうなのでしょう。
米Gizmodo編集部がレビューしていますので、見てみましょう。
オープン型の良いところが活きる
オープン型のワイヤレスイヤホンの良い点はいくつかあります。
まず耳を塞がないので、負荷が少なくて快適ということ。そしてつけたまま話すのも楽であること。密閉型で自分の声が耳の中を反響するあの嫌な感覚がないのもいい。そしておそらく最大の利点は、周囲の音が聴こえることでしょう。
Bose(ボーズ)Ultra Open EarbudsやSoundpeats(サウンドピーツ)Clip1のように、ランニングや一般的な音楽再生向けのワイヤレスイヤホンは、このオープン型として大きな成功を収めてきました。一方でオープン型のゲーミングイヤホンはなかなか見当たりません。
そんな中で登場した「Cetra Open Wireless Gaming Earbuds」。これを使った後では、個人的にもう先端にイヤーチップがついたゲーミングイヤホンには戻りたくないとすら思いました。
Cetra Openは、今挙げた利点をバランスよくゲーミング用に落とし込んだイヤホンといえます。
まず快適さ。耳に回り込むように装着し、外側にスピーカーが搭載されている構造のおかげで、耳の穴とイヤホンの間にわずかな隙間ができます。これのおかげで圧迫されず、つけていることを忘れるほど。ちなみにイヤホン同士をつなぐストラップも付属しています。
次に会話。オンラインのボイスチャットで話していても、自分の声もはっきり聴こえるので会話がしやすい。さらに機能面でもAIノイズキャンセリングを搭載した4マイクアレイにより、周囲のノイズを消してくれるのが非常にありがたいです。ほかのオープン型ワイヤレスイヤホンが通話などに向いているのと同じように、ゲーム内コミュニケーションにおいてもオープン型は使い勝手が良いと感じましたね。
そして周囲の音。これはオープン型の特徴ではあるものの、ゲーム用にとってはデメリットにもなり得ます。実際にLenovo(レノボ)Legion Go Sで『サイバーパンク2077』をプレイしてみて思ったのは、ゲーム内のさまざまな音もしっかり聴こえるということ。
ただ、やはりアクティブノイズキャンセリング機能がないですし、オーバーイヤーのヘッドホンのような遮音構造はないので、没入感は最高とはいえません。とはいえ、個人的にはゲーム音と周囲の音が混ざってもあまり気になりませんでした。流石に地下鉄で使うのは厳しいとは思いますがね。
周囲の音は確かに没入感を下げてしまいますが、快適さや会話のしやすさは、オープン型イヤホンの良さがそのままゲーミングイヤホンとしての良さになっていると感じます。
ゲームのサウンドがしっかり聴こえる高品質
今回『サイバーパンク2077』、『Gear of War: Reloaded』、『フォートナイト』、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、『マインクラフト』とさまざまなジャンルのゲームを試してみました。その上で、音質についてはどれも満足といえるものでした。個人的に気に入っているSONY(ソニー)のワイヤレスヘッドホン INZONE H9 IIなどに取って代わるほどではありません。ですが、音はしっかりしていますし、多くのゲームに対応できると感じます。
さらにCetra Openには「Phantom Bass」という機能があり、これがかなり良いです。Phantom Bassはいわゆる低域ブースト機能で、オンにすることで低域を強めます。これがゲーム時にうまく機能するんですよね。例えば『フォートナイト』をプレイしているときにオンにすると、足音などの音が聴き取りやすくなりました。アクションゲームでこうした要素は重要なので、このあたりが強化されているのは非常にありがたいと感じます。
この機能は専用アプリの「Gear Link」で設定でき、ほかにもイコライザプリセットや擬似的なノイズキャンセリング機能の「Immersion Mode」などがあります。が、正直これらはそこまで恩恵は感じられませんでしたね。
Cetra Openはゲーム以外、つまり音楽鑑賞などにももちろん使用できます。Bluetooth接続で音楽をいくつか聴いてみましたが、これに関してはほかのオープン型ワイヤレスイヤホンほどの良さは感じませんでした。音楽用ならSoundpeats Clip1や、Shokz(ショックス)OpenFit Proなどをお勧めします。音のディテールや広がりがやっぱり違うなあ、と。とはいえ、素晴らしいとまではいえませんが、まったく使えないわけではありませんよ。
使い勝手もかなり良い
Cetra Openはゲーミングイヤホンとして良質なサウンドを兼ね備えていることに加え、利便性や機能性もやはり高いといえます。
ゲーミングワイヤレスイヤホンの特徴の1つとして、2.4GHzで接続するドングルレシーバーが付属していることが多いですが、Cetra Openも例に漏れません。これによって低遅延で音が届けられるわけですが、USB-Cというのもさらに良い点です。『フォートナイト』をプレイしていたときも反応の良さに満足でしたね。
Cetra Openのレシーバーが面白いのは、USB-C端子の反対側にUSB-Cポートがあるという点です。これにより、レシーバーをつなぎつつ、さらにUSB-Cを接続できるようになるわけです。例えばスマートフォンにレシーバーをつなぎながらポートにケーブルを挿せば、そのまま充電もできるといった感じ。シンプルなアイデアですが、これが結構便利でありがたいです。
さらにうれしいのが、Cetra Openが非常に扱いやすいということ。今回、Lenovo Legion Go S、Nintendo Switch、PlayStation 5、MacBook、iPhone 17とさまざまなデバイスをレシーバーをつないで、2.4GHz接続をして試しましたが問題なく使えました。各デバイスでレシーバーをつなげばすぐ使える、という感覚が非常に良かったですね。もちろん、レシーバーなしでBluetooth接続もできますが、その場合は低遅延の恩恵も得られませんし、音質も少し落ちます。
「ゲーミング」という意味では定番のRGBライティングもあり、見た目もゲーマー向けです。ただ、このいかにもな感じが苦手な人もいると思います。ライトはGear Linkアプリで調整でき、オフにすることも可能です。
逆にこのRGBライトを全面に出したいと思えば、ライトのカスタマイズもアプリで設定できます。ライトの色や「ストロボ」、「カラーサイクル」といったエフェクトなどなど。
バッテリー長持ちは正義
Cetra Openのバッテリー持ちは良好です。スマートフォンにレシーバー経由で接続、音量50%ほどで1時間強使用したところ残量は96%から86%といった感じでした。
ASUSによれば、イヤホン本体は約16時間、充電ケース込みでさらに48時間持つとのこと。ただし、これは使い方次第であり、Immersion ModeやPhantom Bass、RGBライトをすべてオフの状態での話。今回レビューでは主にPhantom BassとRGBライトをオンにした状態で使いましたが、12〜14時間ほどという感じでした。
とはいえ、12時間以上バッテリーが持つのはかなり良いですし、ノイズキャンセリングをオフで最大12時間のShokz OpenFit Proなどと比較しても勝っている点です。
一点注意していただきたいのは、ケースがでかいということ。オープン型イヤホンの構造上しかたがない部分もありますが、上の画像のようにケースが大きめなので、ポケットに入れて持ち歩く場合は多少覚悟が必要ですね。
ノイズキャンセリングの有無がポイントかも
このASUS ROG Cetra Openイヤホンが、あなたに合うゲーミングイヤホンになるかどうかは、ノイズキャンセリング機能をどれだけ重視するかというところがポイントになるかもしれません。
「やっぱりゲーム中は周囲の雑音を排除したい」と感じるなら、少なくとも現時点ではCetra Openは第1候補にはならないでしょう。一方で、ゲーム中の装着感などの快適さを求める場合は、現時点で購入可能なゲーミングイヤホンの中でも上位に入るはずです。
しかも、会話について上述の通り自分の声も聴こえますし、相手には優れたマイク性能で声だけを届けてくれる点などを考慮すれば、カナル型のイヤホンよりも総合力は上とも考えられます。結論として、ゲーミングイヤホンでオープン型をいう選択肢は断然アリだと思うのです。
Source: ASUS

