WBCで何が足りなかったのか ハーパーが見据える新シーズンのテーマ「自分に言い聞かせる必要がある」

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ハーパーはWBCでの不振を糧にしているようだ(C)Getty Images

 フィリーズの主砲ブライス・ハーパーは米国代表として出場したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で本塁打1、打点3と期待されていた数字を残せなかった。決勝のベネズエラ代表戦では8回に2点本塁打を放ったものの、大会を通してヒットはわずか6本、打率.214に沈み米国打線の起爆剤になれず、優勝を逃したチームの中で打撃不振がクローズアップされ続けた。

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 メジャー公式サイト『MLB.com』が現地時間3月20日、レギュラーシーズンを前にして心境を語ったハーパーのコメントを紹介する記事を掲載している。決勝で敗れたものの最終打席で劇的な同点弾を記録したWBCも振り返っている。

 今回が初参加となったWBCについて、「どんな大会でも、出る以上は勝ちたいものだ」「金メダルを取れたら最高だっただろう」などと言葉を並べ、決してコンディションが悪かった訳ではないと主張。”タイミングのズレ“があったと自身のパフォーマンスを分析し、「もし大会があと1週間続いていたら、状態は上がっていたはずだし、かなり良くなっていたと思う」などと述べている。

 またシーズンに向けては、「ワールドシリーズのトロフィーこそが、この競技をやる理由であり、夢でもある。今年こそ、それを成し遂げたいと思っている」と強い意気込みを見せる。『MLB.com』によると、近年のシーズンでハーパーに対する多くの投手が、ストライクゾーンでの勝負を避ける傾向にあると指摘しており、「WBCでも、後ろにアーロン・ジャッジが控えていたにもかかわらず、ゾーン内の球はわずか40%だった」と訴える。

 ハーパー自身も、コースの見極めをシーズンでの課題と位置付けており、「ヒットを打ちたい気持ちだけに偏らず、四球を選ぶことも大事だと自分に言い聞かせる必要がある」と見通しながら、「もちろん打ちたいし、打者として結果を出したい。ホームランも打ちたいし、二塁打も打ちたい。でも、時には歩く方が自分にとって良いこともある。今年はそこをもう少し増やしたい」と意欲を示す。

 同メディアも、「開幕戦のラインアップはまだ不透明だが、もしハーパーが100以上の四球を選べば、後ろを打つカイル・シュワバーは100回以上、走者を背負った状況で打席に立つ可能性がある。それは相手投手にさらなるプレッシャーを与えることになるはずだ」と展望している。

 春の時点で悔しさを経験した今季、打撃面のテーマも改めて明確となった。まだ届いていない頂点の座を目指し、ハーパーは新たなシーズンに臨む。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]