運命を変えた「歴史に残る失策」 豪遊撃手は今季からNPB→KBOの助っ人 “気まずい”韓国メディアは配慮「生涯トラウマとなるかも」【WBC】

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正遊撃手としてオーストラリア代表の一員となっていたデール(C)Getty Images

 結果論ではあるが、ワンプレーが運命を変えた。

 3月9日に東京ドームで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組の一戦で、オーストラリアは韓国に2-7で敗戦。負けても6失点以下かつ4点差以内なら1次ラウンド突破が決まる優位な状況を覆され、ベスト8進出の夢は潰えた。

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 ギリギリまで韓国を追い込んではいた。1-6とリードされた8回裏には一死二塁の局面でバザーナに適時打が飛び出し、4点差として“2位通過の条件”を満たした。

 試合自体は負けているものの、9回表の韓国の攻撃を無失点でしのげば、2大会連続での準々決勝ラウンド進出は掴めた。しかし、残るアウトカウント3つという“重圧”が、オーストラリアナインが平常心を奪ったのかもしれない。

 一死一塁の場面で、イ・ジョンフが放った打球をさばいた遊撃手デールの痛恨の失策。二塁への送球が逸れる間に一塁走者が三塁まで進塁。一死一、三塁の局面を作られ、ここでアン・ヒョンミンが“決勝点”となる犠牲フライを放ち、オーストラリアは万事休すとなった。

 悔やまれる送球エラーを犯したデールは、奇しくも昨年までオリックスと育成契約を交わし、今季からはKBOリーグのKIAタイガースと契約。韓国球界でも知られた“助っ人”だった。

 ゆえに今回の失策には、さまざまな意見が噴出。日刊紙『スポーツ朝鮮』は「これは運命のいたずらか。あまりにも胸の痛い悲劇であり、『ありがとうデール』とは言えない」と指摘。当該シーンを「韓国にとっては天の恵み。オーストラリアにとっては最悪の失策」と振り返り、こうも続けている。

「デールがWBC史に残る失策を犯し、韓国球界は気まずい状況となった。韓国が劇的に生き返ったのは幸運だが、彼の傷をどう癒せば良いというのか。我々は喜んでいるが、あのプレーはデールにとっては生涯トラウマとなるかもしれない」

 また、韓国メディア『SPO TV News』は「オーストラリアは今大会で台湾とチェコを破り、“優勝候補”と目される日本を相手にも1点差の接戦を繰り広げ、旋風を起こした。ところが、たったひとつの致命的な失策によって韓国に8強行きチケットを献納したことで、呆然自失となるしかなくなった」と記した。

 ドラマチックな試合で痛恨のエラーを犯してしまったデール。彼に対する余波は、しばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]