出川哲朗のマネジャー公式インスタグラムより

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お笑いタレントの出川哲朗が2日、日本テレビ系深夜番組「大悟の芸人領収書」に出演。リアクション芸を否定する後輩芸人に失望したと明かした。

この日は、「お笑い世代間ギャップを埋めようSP 平成VS令和 ズレ過ぎた芸人たちの価値観」と題した企画が放送され、出川はテレビ全盛の平成世代代表として登場。リアクション芸で一世を風靡(ふうび)した出川は、「リアクション芸をやめないで」と主張。そのうえで、「この間、ちょっと話しててびっくりしたのが、ウエストランドの井口(浩之)としゃべってたんだけど」と切り出した。

その内容は、バレーボールが体に当たる仕事だったといい「井口は顔に当たりたくないと。そこでパンサーの尾形(貴弘)が本気で顔に当たるのを願っている。『ちくしょう! 当たらなかった!』って。俺はそれを見て信じられなかった」と説明。

すると井口は、「何で自分から痛い思いをして、当たりにいくんだか、意味分からないです」と首を傾げたといい、これに出川は「この世に当たりたくない芸人がいるんだ、カルチャーショックを受けちゃって」と嘆いた。

今や、テレビで見ない日はないほどの超売れっ子芸人の座を射止めた出川だが、ひと昔前までは「うるさい・ウザい・気持ち悪い」と三拍子そろった“嫌われ芸人”だった。2001年から2005年には、女性誌「an・an」(マガジンハウス)の「抱かれたくない男」でNo.1に5年連続で輝き、殿堂入りをしたという逸話は今も語り継がれ、当時の出川は多くの女性に生理的嫌悪感を抱かれる対象になっていた。

それから20年がたち、今や週6本の地上波レギュラー番組を持ち、9社のCMに出演する「好感度の高い芸人」になった。

では、なぜ出川の人気はここまで上昇したのだろうか。

2023年7月のニュースサイト「AREA DIGITAL」(朝日新聞出版)では、2017年に放送開始したテレビ東京系ゴールデン初冠番組の「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」について触れ、「そこに至るまで、出川さんは番組1回の出演もおろそかにしない姿勢で臨んできたと語っています。ビートたけしさんの日本テレビ系『お笑いウルトラクイズ』やタモリさんのフジテレビ系『ボキャブラ天国』、明石家さんまさんの日本テレビ系『踊る!さんま御殿!!』などなど、お笑いBIG3の番組にもレギュラーやゲストなどで出演し続け、事務所の垣根を越えた信頼を積み重ねてきた。プライベートを犠牲にしたお笑い一筋の人生だったといえるでしょう」と、見解する“テレビ情報誌の編集者”の話を掲載。

また、あるお笑い評論家によれば、「ゆるキャラ」化で子ども人気を獲得したと評価。現在の出川人気を支えているのは、「子どもたちからの絶大な支持」とし、「『世界の果てまでイッテQ!』を見て、体を張って未知の体験に挑む出川に勇気づけられている若者が大勢いる。そもそも中高生以下の世代の人間には、出川が嫌われているというイメージがない。だから、余分な偏見を持たず、彼の人柄の良さや勇敢さなど、良い部分を素直に受け入れることができる」との私見を述べている。

そんな出川が今年2月、テレビ朝日系深夜番組「耳の穴かっぽじって聞け!」に出演し、「抱かれたくない男」の1位になった当時を振り返った。

番組では、出川が救われたという家族のエピソードを披露し、「親族や家族に申し訳ないなと思って、かあちゃんに本当にこんなの1位になってごめんって言ったら、かあちゃんが『何言ってるのてっちゃん。なんだって日本一になることなんてすごいことなんだから、胸張りなさい!』って言われて楽になった」と告白した。

当時を知る者からすれば、出川の人気ぶりは想定外である。今後は、後輩芸人に伝統あるリアクション芸を伝授していってほしい限りだ。