“偽ザッカーバーグ”宝くじで9800万円当選 店内でスマホ撮影の客に違和感…家電店員がとっさの判断で詐欺防ぐ
大分市の家電量販店で、詐欺被害を未然に防いだ従業員ら3人に感謝状が贈られた。「目の前に商品があるのに場所を尋ねてきた」という来店客のわずかな違和感を見逃さず、店員同士が連携して声をかけたことが、詐欺被害の阻止につながった。
【写真を見る】“偽ザッカーバーグ”宝くじで9800万円当選 店内でスマホ撮影の客に違和感…家電店員がとっさの判断で詐欺防ぐ
「目の前にあるのに」募る違和感
感謝状が贈られたのは、大分市の「ケーズデンキわさだタウン店」の従業員、間所有佳里さん(37)と本田浩一さん(56)、店長の永野晃子さん(37)の3人。
今年1月、60代の女性客が来店し、プリペイドカード売り場へ向かった。女性はその場で、間所さんに「アップルカードはどれですか?」と尋ねたという。
間所さんは当時の状況について、「目の前にカードがあるのに質問をしてきたので、その時点で不審に思った。スマホを手にし、急いでいる様子だった」と振り返る。
LINEの相手は著名人?
間所さんが違和感を抱きつつ見守る中、女性は2万円分のカードをレジに持参。用途を問いかけると、女性は「家族に使います」と答えて会計を済ませた。
それでも直感を信じた間所さんは、同僚の本田さんに相談。2人で会計後の女性を注視していたところ、店内の別の場所で、女性がスマートフォンを使ってプリペイドカードを撮影している姿を発見した。
再び声をかけると、女性は「カードの番号を写真に撮り、LINEで送らなければいけない」と説明。本田さんがやり取りを確認したところ、相手のアカウント名は『マーク・ザッカーバーグ』となっていた。
送信直前の攻防…3人で連携
女性は、フェイスブック経由で紹介され、LINEで友だちになったと説明。さらに詳しく事情を聴くと、「宝くじで9800万円に当選した。受け取るための手数料として、合計80万円を支払わなければならない」という事情を打ち明けた。
本田さんは「相手とのやり取りを見て普通ではないと感じ、すぐに詐欺だと分かった」と語る。
まさに画像を送る寸前で送信を阻止。事情を把握した店長の永野さんが警察に通報した。3人の見事な連携が、詐欺被害を未然に防ぐ結果となった。
間所さんは「日頃から心がけている目配り、気配りができて良かった」と話し、永野店長も「少しでも異変を感じたら、今回のように積極的に声をかけていきたい」と話した。
大分南警察署の中川洋一郎署長は4日、「皆さんの行動が県民の模範となる」とその功績を称え、3人に感謝状を手渡した。
