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Gクラスの「弟分」来年登場

メルセデス・ベンツは、来年予定している小型版『Gクラス』の市場投入に向け、開発テストを強化している。今回、テスト中のプロトタイプが新たに目撃され、プロポーションやデザインの詳細が確認された。

【画像】ラダーフレームに新世代電動パワートレイン搭載【メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジーを詳しく見る】 全44枚

このモデルは、メルセデス・ベンツ社内では「ミニGクラス」または「リトルG」などと呼ばれ、Gクラスシリーズの新たなエントリーモデルとして構想されている。


昨年ミュンヘン・モーターショーで公開された「ミニGクラス」のリアエンド(右)

専用設計のプラットフォームを採用し、電動パワートレインと内燃機関パワートレインが用意される見込みだ。

ランドローバーが開発中の新型『ディフェンダー・スポーツ』(仮称)のライバルとなるだろう。同車も小型のエントリーSUVとして位置づけられ、ミニGクラスとほぼ同時期に発売予定だが、パワートレインはEV専用となる。

角張ったシルエットは継承

ミニGクラスのプロトタイプが欧州で初めて確認されたのは昨年末のことだが、今回、北極圏近くで冬季テスト中の姿がカメラに捉えられた。

これまでにもすでに、現行Gクラス(全高約2m)よりも車高がかなり低く、全高1718mmのEQS SUVに近いことが判明している。


現行G580 with EQテクノロジー

今回のプロトタイプ(後部の大型フロアバッテリーケースからEVと思われる)では、現行Gクラスと同様の角張ったデザイン、サイドの3枚窓デザイン、固定式スペアタイヤケース(EV版では充電ケーブル収納ケース)を備えていた。

現行Gクラスと異なる点は、ライトのデザインだ。完全な円ではなく半円形状をしていたが、これは外観上の差別化を図るためだろう。さらにルーフバーを装備していることから、本格的なラグジュアリーモデルというより、例えばルーフに自転車を載せるような「ライフスタイル」モデルとして位置付けられる可能性がある。

プラットフォームから独自設計

元技術責任者マルクス・シェーファー氏はAUTOCARに対し、ミニGクラスは独自のプラットフォームを採用し、「可能な限り本物のGクラスらしさ」を追求していくと説明した。

シェーファー氏はこの新開発のプラットフォームを「ミニチュア版ラダーフレームシャシー」と表現し、「現行Gクラスのような本格的なラダーフレームではないが、サスペンションやホイールサイズに関してはラダーフレームに近い」とした。


現行G580 with EQテクノロジー

また、ボディの大部分を含め、非常に多くの専用部品を使用しているという。

「例えば、ドアハンドルすら現行モデルから流用することはできません。Gクラスのドアハンドルは極めて特殊だからです」とシェーファー氏は述べた。

元デザイン責任者ゴードン・ワグナー氏によれば、ミニGクラスのスタイリングは現行Gクラスに「微調整」を加えたものになるという。2024年に発表されたEVモデル『G580 with EQテクノロジー』よりも「さらにモダン」な仕上がりになるとのことだ。

ワグナー氏は、「小型版ではシャープさを増し、ヘッドライトのデザインも若々しい雰囲気にしますが、円形は維持します。つまり、細部を微調整するのです。それ以外はGのスタイルを踏襲します。モダンなG、大型版よりさらにモダンと言えるでしょう」と述べ、「メルセデス・ベンツは象徴的なデザインを追求していますが、Gほど象徴的なものはないでしょう」と付け加えた。