40歳・大沢あかね、「ポストMEGUMI」最有力か 36歳からの“美人化”で再ブレーク、同世代が熱視線を送る理由
劇団ひとりの妻
劇団ひとりの妻としても知られるタレントの大沢あかね(40)が、急に「美人化」していることで話題になっている。もちろん「美人化」という表現はもともと美人ではないという含みがあり、本人には失礼にあたるわけだが、彼女自身がそのことも明るくネタにしているようなところがある。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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【写真】「ほんまに人妻なのか」「可愛すぎる」…急激に“美人化”する大沢あかね
子供の頃からモデルとして活動していた大沢は、明るく気取らない性格のバラエティタレントとして人気を博していた。結婚して子供が生まれてからは、芸能活動をセーブしていた時期も長かったが、最近ではじわじわと露出を増やしている。

若い頃は芸人顔負けのギャグを披露していたこともある彼女は、モデル出身でありながら美貌を売りにしてきたタイプではなかったし、本人もどこかで自分はそういう枠ではないと考えていたようなところがある。
しかし、36歳になってから美容に目覚めて、数年かけて誰の目にもわかる形で変化が出てきたことで、徐々に世間のイメージも変わってきた。今では「肌がきれい」「40歳に見えない」「別人みたい」といった声が聞かれるようになった。それがきっかけになって美容本『遅咲き 肌管理オタク 美容に全ぶり』の出版やイベント出演など、美容関係の仕事を順調に増やしている。
彼女が美容キャラとして注目されている理由は、単に見た目が良くなったからではなく、そこに至るまでのストーリーがあるからだ。彼女自身が、子育てに追われて時間がなく、美容に手間をかける余裕がなかったという話をたびたび披露している。36歳までは美容と呼べるようなことをほとんどやっていないズボラな人間だったということも正直に告白している。
その上で、改めて美容に向き合い、変化が出てきたところをありのままに見せているので、同世代の女性にも共感されやすい。地に足のついた身近な存在として、美容について正直に語ってくれている。そこに彼女の強みがある。
彼女が美容キャラとして再ブレークのきざしを見せている姿は、数年前のMEGUMIと重なるところがある。グラビアアイドル出身で、バラエティ番組で活躍していたMEGUMIも、2023年に出版した『キレイはこれでつくれます』がベストセラーになったことをきっかけにして、美容キャラを確立した。
今年は飛躍の年に
見た目も変わった上に、美容について語れる人というイメージが定着した。美容本がヒットすると、テレビで取り上げられるだけではなく、広告、イベント、商品監修など、仕事が一気に広がっていく。タレントにとって美容は仕事の枝を増やせる武器でもある。
MEGUMIも、もともとはどちらかと言えば見た目の美しさを売りにしているタイプのタレントではなかった。しかし、今では完全にイメージが変わった。大沢が「ポストMEGUMI」の最有力候補に見えるのは、そういう部分でも共通するところがあるからだ。彼女にとってもMEGUMIは憧れの存在であり、会うたびに美容の知識に関して質問攻めにしているという。
大沢の強みは、美容の語り口が上から目線ではないことだ。「美のカリスマ」のような感じではなく、「マイナスからのスタート」「遅く始めたけど変わった」という話だから、多くの女性が親しみを感じやすい。
美容系のタレントは「美人であればあるほど人気が出る」というものではない。むしろ、挫折した経験を持っていたりして、自分の弱い部分をはっきり言語化できる人の方が信頼される。大沢はそういうところを自分の言葉で話せる。
「美人化」によってバラエティでの扱われ方も変わるだろう。今まではにぎやかし役のように思われていたが、美容キャラが身につくことで周囲の扱いも変わる。それが本人の自信にもつながって、仕事の幅を広げやすくなる。今年は彼女にとって飛躍の年となるだろう。
ラリー遠田(らりー・とおだ)
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)など著書多数。
デイリー新潮編集部
