エアコンの汚れ放置で電気代1万円以上増、暖房効率ダウンと肺炎リスクも 専門家が教える使用前の清掃ポイント
家庭でエアコンを使用したまま、夏の汚れを放置して冬を迎えると、電気代が上がるだけでなく、健康被害につながるおそれがあります。
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汚れ放置は電気代と効率に直結
2025年夏(6月~8月)の全国の平均気温は、平年より2.36度上回り、1898年の統計開始以来、最も高くなりました。
フル稼働したエアコン。使用頻度とともに増えるのが“汚れ”です。
大手家電メーカー・パナソニックの調査では、冷房シーズンが終わる秋(9月~11月)の時点で「手入れをまったくしたことがない」「ほとんどしたことがない」と答えた人は48%に上りました。
手入れを怠ると、フィルターにホコリがたまって余分な電力を消費するため、暖房時の効率が下がり、年間で1万円以上電気代が上がると試算されています。
また、冷房で結露が発生したエアコン内部は、湿気とホコリでカビが繁殖しやすい状態となります。
パナソニックエアーマイスター 福田風子さん:
「冷房・除湿シーズンは、内部の濡れたところにホコリや脂が入ってきて、放置された浴室のような環境がエアコンの中で起きているんです。急に暖房を使い始めると、カビやホコリが一気にエアコンから吹き出してしまいます」
カビの飛散状況を再現した映像では、エアコンの風に乗って部屋中にカビが広がっていく様子が確認できます。
免疫学が専門の大分大学の小林隆志教授は、結露によってカビや細菌が繁殖することで、呼吸器系の感染症を引き起こすおそれがあると指摘します。
大分大学感染予防医学講座 小林隆志教授:
「有名なのはレジオネラ菌による肺炎です。乾いたせきや発熱などの風邪症状から始まり、ひどくなると意識障害や死亡する例もあります」
エアコン掃除の注意点
家庭でできるエアコンの手入れのポイントについて、掃除のプロに聞きました。
ベンリー大分東店 松尾祐河さん:
「まずホコリを掃除機で吸って汚れを落としていきます。掃除機でフィルターの汚れが取れない場合は、水洗いや薄めた中性洗剤で優しく洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させます」
「吹き出し口は濡れ雑巾と乾いた雑巾を用意して、水拭きしたあとに空拭きをしっかりして水気を取る。細い棒があればタオルをかませ、奥の方もしっかり拭くことができます」
注意が必要なのが、エアコン内部の掃除です。洗浄スプレーを誤って使用すると、故障の原因につながるおそれがあるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
ベンリー大分東店 松尾祐河さん:
「夏に使い終わったあと、暖房を使う前に一度掃除しておいた方がいいと思います」
記録的な暑さでフル稼働したエアコン。暖房シーズンを迎える前に夏にたまった汚れをしっかり落とすことが大切です。
