「ホームの広島の勢いが強いのは自分の中にあった」神戸DF酒井高徳、個人的に苦手な敵地で16年ぶり勝利

写真拡大

 ヴィッセル神戸は20日、明治安田J1リーグ第30節でサンフレッチェ広島とアウェイのエディオンピースウイング広島で対戦。2連敗中の6位・神戸が、勝ち点46で並んでいた5位の難敵・広島と激闘の末に1-0で勝利した。

 先発出場したDF酒井高徳にとって広島での試合には苦手意識があった。2年前の優勝後、DAZNの番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』に出演した際に「戦って嫌なチーム」を問われて「アウェイの広島」を挙げていた。

 酒井は今節の試合後、「僕個人のことで、もちろんチームは去年勝っているので、みんなそんなこと思っていないと思うけど」と前置きしつつ、「僕は今まで自分のキャリアの中で広島のアウェイはあまり勝ったことがなかったので、そういうところだと思う」とその理由を口にした。

 酒井が過去に広島でのアウェイ戦に出場して勝利したのは、ドイツに渡る前のアルビレックス新潟時代まで遡り、2009年9月26日のJ1第27節。試合終盤に途中出場した試合だった。広島が新スタジアムに移転した昨季の試合は、神戸が3-1で9年ぶりに広島の地で勝利を収めたが、酒井は負傷欠場していた。

 今節が新スタジアム初出場となった酒井は、対広島戦について「記憶として負けていることが残っているので、もちろん負けるとも思っていないし、勝ちたいと思っていつも試合しているけど、やっぱりホームの広島の勢いが強いのは、今までも自分の中にあった」と難敵のイメージを明かした。

 ただ、この試合は神戸が勢いを持って入り、立ち上がりから相手を押し込む展開となった。酒井は、「シンプルに前に向かうところと、取ったボールを前に運ぶところ、相手を押し込むところ、セカンドボールのところは、対広島だと絶対に大事なところになので、自分たちのやり方がどうのこうのではなく、広島とやり合うのであれば、やっぱりそこをしっかりこなさないといけなかった」と入りの意識を明かし、「それをチームが前半からしっかり出せたのはすごく良かったと思うし、全体のバランスも良かったし、(ボールを)取った時の連動も良かったし、チームとして狙いを持ったいい入りができたと思います」と胸を張った。

 前半は相手を押し込む展開が続いてシュートも11本打ったが、相手GK大迫敬介の好守にことごとく阻まれて得点には結びつかない。逆に広島のチャンスもGK前川黛也の好セーブなどで阻止し、0-0で試合を折り返した。

 後半は54分にFW大迫勇也が抜け出すところで広島DF佐々木翔に倒されると、VARチェックの結果、決定機阻止で相手が一発退場。神戸が数的有利となり勢いづいたものの、広島の粘り強い守備を前になかなか決定機を作れなかった。