「田舎暮らしに憧れて、古民家を買ってリノベしたい!」
そんな夢を持つ人が増えています。テレワークの普及や自然志向の高まりもあって、地方の古民家を買って移住、というライフスタイルが一部で注目されています。
でもちょっと待って。その古民家、本当に住める状態ですか?
今回は、古民家のホームインスペクション(住宅診断)も手がける株式会社さくら事務所のホームインスペクター、小西昌太さんと、さくら事務所執行役員CCOの友田雄俊さんが、古民家リフォームの“リアル”を語ってくれました。

■「古民家」って何?実は定義があいまい
まず大前提として、「古民家」とひと口に言っても、その定義はさまざま。地域によっても作りや特徴が違いますし、現行の建築基準法に適合していないケースも多く見られます。
「柱や梁の継ぎ目を“木組み”で仕上げていたり、土壁で支えていたりと、今の家づくりとは全く違う考え方なんです」と小西さん。
見た目の趣は魅力的でも、耐震性や断熱性の観点では課題も多く、「雰囲気だけで選ぶと後悔する可能性もあります」と注意を呼びかけます。

■「傾き」や「劣化」も当たり前?診断の視点が違う
中古戸建ての場合、住宅診断では傾きや劣化の有無を細かくチェックしますが、古民家では「傾いているのが普通」という物件も多いのだとか。
「現代の感覚で“劣化している”と判断してしまうと、診断項目が膨大になってしまいます。古民家では、違う視点での診断が必要なんです」と友田さん。
つまり、「新築に近づける」ことを目的にするのではなく、「その家の良さを活かして安全性を確保する」という考え方が大切なのだそう。

■耐震補強は専門技術が必要、コストと時間に余裕を
一番気になるのが「耐震性」。やはり昔の家なので、そのままだと地震への備えが心もとないケースもあります。
「耐震補強をする場合、木組みの構造を理解している大工さんなど、古民家に詳しい職人さんが必要です。通常のリフォームよりもコストが1.5倍くらいかかることもあります」と小西さん。
さらに、「時間もかかります。でも最近は“民家が好き”というファンも多く、声をかければ仲間が集まることもあるんですよ」と、ユニークなエピソードも。

■専門家に相談しながら“好き”を貫くリノベを
古民家リフォームは、普通のリフォームよりも手間がかかり、予算もかさむケースが多くなります。

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個人向け不動産コンサルティング会社「株式会社さくら事務所」◆株式会社さくら事務所さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を目的として、創業者・現会長の長嶋修が設立した、中立・公正な業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス企業です。