(3日)
 東京市場では、円売りが優勢。ドル円は朝方も149円台半ばに軟化したあとは、日経平均の上昇などを支えに買いが強まり、午後に入って150.24近辺まで上値を伸ばした。その後少し調整が入ったが150.00前後までと下げは限定的。昨日の米ISM製造業景気指数が好調、今晩の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数も前回からの改善が見込まれる中、今月の米FOMCでの利下げ期待がやや後退しておりドル買い・円売りを誘っている。米10年債利回りが朝の4.18%台から4.21%台まで上昇したこともドル買い圧力に。ユーロドルは1.0481-1.0502の狭いレンジで揉み合い。ユーロ円は朝の156.94近辺から157.53近辺まで上昇。ドル円同様に株高などを受けたリスク選好の円売りが優勢だった。

 ロンドン市場では、ドル安・円安の動き。前日の値動きに調整が入る格好となっている。話題となっているフランスの政治情勢だが、事態は好転することなく政府と極右・極左などとの交渉は決裂。あすにはバルニエ政権の不信任決議が実施される。今後の政局次第ではフランス国債が売られ、格下げなど危機的状況に陥る可能性も指摘される。ただ、その他の欧州各国への影響が現時点では限定的。そのなかで、欧州株は堅調に推移している。前日の米株式市場でナスダック指数やS&P500が最高値を更新、独DAX指数は連日の最高値更新となっている。きょうはリスク選好の面が強く、為替市場では前日のドル高などに巻き返しが入る格好となっている。ユーロドルは1.04台後半から1.05台前半へ、ポンドドルは1.26台半ばから1.27手前水準へと上昇。ユーロ円は157円台前半から158円手前水準へ、ポンド円は189円台前半から190円台乗せへと上昇。ただ、ポンド売り・ユーロ買いの動きもみられて、ポンド相場は上値を抑えられている。ドル円は東京市場で上昇したが、ロンドン時間には反落。150円台を割り込んできている。
 
 NY市場では、ドル円が一時148円台に急落。韓国の尹大統領が現地時間の深夜に突如、非常戒厳を宣布したことを受け、前半はリスク回避の雰囲気が強まった。韓国の不安定な動きに本来なら円安シナリオとも考えられるが、本日の為替市場はリスク回避の円高で反応した。しかし、韓国の国会が非常戒厳を解除するよう要求する決議案を可決したことや、この日発表の米求人件数が底堅い米労働市場を示唆したこともあり、ドル円は149円台に戻した。ただ、150円まで買い戻そうという動きまではない。なお、尹大統領は非常戒厳を解除すると述べ、僅か数時間の非常戒厳となった。投資家を驚かせ、韓国ウォンも売りが強まっていたが、影響は限定的だった。複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、12月利下げの選択肢をオープンにしている。市場は利下げの確率を70%超で見ている。ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.05ル台に上昇。ただ、仏政治が流動化していることが重石となる中、上値の重い展開に変化はない。来週はECB理事会が予定され、市場では25bpの利下げ確実視している。タカ派のホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっており、来週の理事会で金利が引き下げられるとしても小幅に留まるとの見方を示した。ポンドドルも一時1.26台後半まで買い戻された。ただ、21日線の下での推移が続いている。

(4日)
 東京市場では、日銀利上げ期待の後退などが円売り誘った。昨日海外市場では韓国尹大統領が非常戒厳を宣布したことを受けた円買いが進み148円台を付けた。議会の反対で6時間半後に停止となり、反発した後を受けて東京朝を迎えた。朝方は少し不安定で149.52近辺まで軟化も、その後は反発している。韓国の政情不安は大きな影響にはならず。午後に入ると円売りが優勢となった。日銀の12月利上げ期待が後退との観測記事がきっかけになったとみられ、短期金利市場での利上げの織り込みは朝の55%前後から一時30%程度まで低下した。150.17近辺まで上昇している。ユーロ円は157.87近辺まで買われた豪ドルは軟調。豪州第3四半期GDPは前期比、前年比共に予想を下回った。前年比は+0.8%とコロナ禍の2020年終盤以来の低い伸びとなった。これを受けて来年半ば以降という利下げ期待が前倒しされている。対ドルは0.64台後半から0.64手前へ、豪ドル円は97円台乗せ水準から96円台割れまで一時下落した。