『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


【最初から読む】不倫相手に立ち向かい、闘う妻の復讐を描いた『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』

偶然目にした夫のタブレットから、不倫の証拠を見つけてしまった主婦のリナ。そんな彼女の最愛の娘が初めて「ママ」と呼びかけたのは、自分ではなく夫の不倫相手でした…。

そんな強烈なエピソードから始まる漫画『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』は、夫と、その不倫相手の女性への復讐を決意したサレ妻の壮絶な体験記。

闘いに疲れ果てドン底を経験しながらも、娘を守り抜き、夫と不倫相手を懲らしめるまでのリナの奮闘をご紹介します!

記事の後半で、最終回のネタバレに触れています。ネタバレしてほしくない!という方はご注意ください。

■ある日夫のタブレットから見つけたものは?

主婦のリナは、不妊治療を経てようやく授かった最愛の娘リンと家族思いの優しい夫ナオキの3人暮らし。

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世界一幸せだと思っていたリナでしたが、ある日の掃除中、ソファの下に隠してあった夫のタブレットを発見してしまいます。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


見てはいけないもののような気もしましたが、中身をチェックしてみると、そこには「ヒナ」という名前の女性とのやりとりが…。

「リンちゃんがママって呼んでくれて嬉しかった。早く本当の家族になりたいな」というヒナからのメッセージを読んで、愕然とするリナ。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


母親である自分よりも先に「ママ」と呼んだのがこの女性であることに驚きつつ、タブレットの中を探ります。

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するとそこには、リナの知らない女性がリンを抱いている写真が!!

動揺のあまり涙を流すリナでしたが、止まらない涙をぬぐいつつ、彼女は立ち上がります。弁護士や探偵を雇う前に、自分で集められる証拠をすべて集めよう――。そう覚悟を決め、行動に移していくのでした。

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■辛い現実に心が折れそうになるも…

リナは翌朝、夫が仕事に出かけたタイミングで調査を開始します。夫のタブレットを使ってSNSをチェックすると、ヒナのアカウントを発見! そこには娘リンの写真に「将来の我が子」のハッシュタグが付けられていました…。

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あまりの図々しさにへきえきしているうちに、この日は夫が帰宅してしまいました。

翌朝、ナオキは仕事のため職場に泊まりこむと言います。これは絶対に何かあるとふんだリナは、夫のスマホと同期されたタブレットのLINEをこまめにチェックしていました。

するとその日の昼すぎ。

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ナオキとヒナとのラブラブな内容のLINEが!

実はこの日はもともと娘が実家に泊まる予定だったため、彼らを尾行するにはちょうどよかったのです。

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変装をして、ふたりの集合場所である公園に乗り込むと、そこでヒナと思われる人物を発見しました!

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不倫をしているのを疑問に思うほど、ヒナは見た目もそう悪くない女性でした。

殴ってやりたい衝動をこらえ、ふたりのデートを追跡するリナ。

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レストランで楽し気なふたりを横目に、リナの精神は崩壊寸前です。しかしここで帰るわけには行かないと自分を振るい立たせ、ふたりがホテルに入った瞬間の様子をカメラに収めました。

■まんまと不倫相手を家に連れ込んだ夫

さらなる証拠獲得のため考えを巡らせていたリナは、ナオキに実家に帰ると嘘をつけば、彼はヒナを自宅に呼び寄せるだろうと予測。もちろん、ふたりの密会の具体的な証拠をゲットするためです。

早速夫連絡し、タブレットを持ち出して実家へ。すると夫はすぐさまヒナに、自宅へのお誘いメッセージを送りました。

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実家に戻ったリナは、寝てしまった娘を実母に預け、いざ自宅へ!

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自宅の寝室のクローゼットに忍び、ふたりの密会の決定的証拠を収めるつもりです。

しばらくすると、夫とヒナが寝室に入ってきました! イチャイチャし始めるふたりを冷静に動画で撮影するリナ。そして頃合いを見計らって、ベッドに寝転ぶ彼らの前に飛び出しました。

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驚愕し、ナオキはベッドから逃げ出そうとします。

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「お前ら二人共マッパのままそこ座れ!」とふたりを叱りつけ、証拠はあることを告げると、3人での話し合いを開始しました。

しかしそんな状態でも夫は、しどろもどろの回答を繰り返します。そんな彼にしびれを切らしたリナは、ヒナに向かって慰謝料300万円を請求することを宣言しました。

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するとヒナはそんな額は払えないと即答。話し合いは、ナオキとヒナとの痴話げんかに発展してしまいました。

「ナオキくんと離婚してください!」と言うヒナに対し、「離婚するつもりはない」と言う夫ナオキ。この時点で3人での建設的な話し合いはできないと判断したリナは、ヒナを帰らせ、ナオキと2人だけで話し合うことに。

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そこでリナは、ナオキにも慰謝料を請求すること、娘の親権は自分がもらうことなどを告げたのでした。

■ドン引き! 不倫相手はサイコパス⁉

数日後、ヒナに話し合いたいと言われたリナは、彼女を自宅に呼び、夫とともに3人で話し合うことに。その席でのヒナは、なぜか自身に満ちた表情をしています。

「ナオキくんと一緒になりたい気持ちは変わってません! 慰謝料は20万円くらいなら払えます! 子どもも責任を持って育てます」とあっけらかんと言うヒナに、夫が親権を取れるわけがない、と冷たく一喝したリナ。

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しかしヒナとの会話はその後もまったくかみ合いません。ついにはヒナは自分で描いたというナオキとの結婚式の絵を持ち出し、これは神様がこうなるべきだと言っているに違いないと夢見ごこちで話すのです。

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常軌を逸したヒナの態度に、リナもナオキもドン引き。幸せそうな表情をしたかと思えば、次の瞬間にはリナを「おいババア」と呼びつけるなど、アップダウンするヒナの精神状態にはお手上げです。

「…全部冗談だった まさか本気になるとは思わなくて…」と詫びるナオキに対しヒナは、自分のバッグから何かを取り出します。それは陽性反応の出た妊娠検査薬とエコー写真診察の証明書でした。

真偽を疑ったリナは、自宅にあった妊娠検査薬をヒナに渡し、いますぐトイレで試してくるように頼みました。

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結果は、まさかの陽性……!

取り乱す夫のかたわらで、うまく考えがまとまらないリナ。一方のヒナは、ナオキと結婚したい、の一点張りです。その想いはエスカレートして、リナは突飛な行動に出ます。

「離婚しねーんだったら…ここで嫁 刺してやるわ!」と包丁を持ち出してきたのです。

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しかしリナが冷静に「夫と一緒になるどころか刑務所に行くことになるけど、いいの…?」と聞くと、ヒナは「それもそうね」と一言。

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彼女の喜怒哀楽の激しさに、驚きを通り越して恐怖を感じるリナなのでした。

話し合いのかいなく、この日は解散。リナはナオキとの離婚の意志を固め、弁護士を探すことにしました。

■不倫の被害者はほかにもいた!

いろいろな弁護士事務所を訪ねたリナでしたが、合う弁護士が見つかりません。離婚問題を一人で抱え続けることに限界を感じたリナは、親友のハルナに相談することにしました。

親身になって話を聞いていたハルナでしたが、ヒナのSNSを見せたとたん「私 この子知ってる」と言うではありませんか!

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ハルナによれば、リナのほかにもヒナに家庭を壊された被害者がおり、その人をこれから呼んでくれるというのです。

そして数時間後にやってきたのがカナ。彼女とその夫マサヒロ、そしてヒナは中学の同級生でした。

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カナの話によると、ヒナは中学時代に、すでにカナと付き合っていたマサヒロに好意を抱いていたそう。しかしマサヒロはヒナになびくことなく、社会人になったカナとマサヒロは結婚。

しばらくして、マサヒロの浮気が発覚します。

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その相手が、まさかのヒナだったのです!

マサヒロは会社の付き合いで行った先のキャバクラで、そこで働くヒナと再会。学生時代とは見違えるほどかわいくなったヒナからの誘いを断れず、浮気をしてしまったんだとか。

事実を知ったカナは、弁護士を雇ってヒナに慰謝料を請求。

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しかし、キャバクラを辞めてしまったヒナには慰謝料を支払うだけのお金はなく、精神的な病気を患っているとの診断書まで用意してきました。

カナは夫と離婚。慰謝料も取れず、弁護士費用の支払いだけが残るという残念な結果に終わったそう。最後にカナは「何かあったら協力します」という約束をしてくれました。

そして数日後、ようやくリナの弁護士が見つかりました!

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リナは弁護士に、今回のようなケースでの慰謝料について聞きたかったのです。

弁護士によると、精神的な病気が原因で働けないとなると、慰謝料を取るのは難しいかもしれないとのこと。しかし相手が、慰謝料の支払いを逃れるためだけに精神科に通院していたり、同じことを繰り返すなど悪質な行為が判明すれば、慰謝料は取れるそうです。

それを聞いたリナは、ある人を呼び出し、協力をあおぐことにしました。

■【ネタバレ】ありえない義母の行動

その人物とは…ヒナの被害者でもあり、先日会って話をしたカナ。彼女は、リナが持っていない数々の証拠を提供してくれただけではなく、中学時代の友人ユウコも紹介してくれました。ユウコはいまもヒナと友人関係にあり、不倫している彼女を心配していたようです。

そしてカナ、ユウコ、リナが集合したのは数日後のこと。

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ユウコの話によると、ヒナが不倫を始めたのは7か月前のことで、不倫相手とは高校が一緒だったそうです。

ナオキと一緒の高校に通っていたリナは驚きますが、思い起こせば高校生のころ、ナオキが部活の後輩から猛アタックされたと聞いたことがありました。あの後輩がヒナだったのでしょうか…。

それから、慰謝料についても、ヒナが「精神病だという診断書を書いてもらえば問題ない」と発言していたことが分かりました。

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そのやりとりをしたメッセージ履歴がユウコのスマホに残っていたため、その写真を送ってもらうことに。

リナが一番欲しかった、ヒナが悪質だと判断できる証拠が手に入ったのです! ついにリナは、弁護士経由でヒナに慰謝料請求の書面を送付しました。

もちろんこれで一件落着ではありません。リナが次にやるべきことがあります。それはもちろん、不倫をした夫との対峙――。

ナオキのスマホと同期したタブレットのトーク画面で確認すると、夫はヒナと何度も会う約束を取り付けているのです。あんなことがあったのに、まだヒナと切れていないなんて…と憤るリナ。

ナオキの言い分としては、リナが身ごもった子どもが本当に自分の子かどうかを確かめるために、ふたりで産婦人科に行き、検査したそうです。

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結果はやはりナオキの子どもでした。

ナオキは苦しみながらも、中絶費用は自分が払うので子どもを諦めてほしいと伝えたそう。しかし、ナオキが妻と離婚しないことを受け入れられないヒナは「奥さんと離婚しないなら子どもを死産させる」と言い始めます。

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ただの脅し文句じゃないかといぶかるリナでしたが、夫との話し合いにこれ以上の進展がないとふんで、再度夫に離婚しようと告げました。

離婚に応じないナオキと口論していると、リナのスマホに着信が。かけてきたのはナオキの母のようですが、出られるようなタイミングではなかったため、無視することに。

すると家のインターホンが鳴ります。来訪者は、まさかの義母でした。

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離婚話を進めているリナに、息子の浮気に目をつむるよう説得しに来たようです。そんな説得には到底納得できないリナは、離婚一択。議論は平行線のまま、義母と夫は自宅を出ていきました。

翌朝、自宅のポストを見てみると、差出人も宛名も分からない手紙が入っていました。中身を確認すると、差出人はヒナでした。

「ナオキくん、私の他にも女がいます」

その意味が気になったリナは、直接ヒナに電話して聞いてみることに。電話に出たヒナは、ナオキがヒナをふくめて2人の女性と不倫していたことを教えてくれました。

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ヒナによれば、ナオキの携帯に「河野板金」として登録してある番号に電話すれば、すべて分かるというのです。そこでリナは、ナオキの連絡先と同期されていたタブレットから「河野板金」を探しだし、その電話番号を自分のスマホに書き写しました。

すると、どうやらその番号はすでに登録されており、名前は「ユウコ」と表示されているではありませんか! 急いでリナはユウコに連絡し、直接会ってことの次第を確かめることにしました。

■【ネタバレ】味方だったはずの彼女がなぜ?

ユウコと会ったリナは、単刀直入に、夫と不倫していたのか説明を求めました。

するとユウコの態度が一変。

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態度は最悪ながらもユウコは、ナオキとの馴れ初めを話してくれました。

ユウコはヒナと同じキャバクラでバイトをしており、そこに客としてやってきたナオキと恋に落ちました。それをユウコがヒナに話したことがきっかけで、ヒナとナオキは再会し不倫関係に。するとナオキはユウコからの連絡は無視するようになり、ユウコとナオキの仲は自然消滅したそうです。.

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ユウコの望みは「ヒナを再起不能にする」こと。そうすればユウコは、リナと離婚した後のナオキとよりを戻せると思っているのです。

あまりにも荒唐無稽なユウコの要望に、呆れて何も言えなくなったリナでしたが、ユウコと別れた後にすぐナオキに連絡を入れ、ユウコ、ナオキ、リナの3人で話し合うことに。

リナは、話し合いを通してユウコとナオキの不貞行為の証拠を手に入れ、ユウコに慰謝料を請求するつもりだったのです。

「ユウコと付き合った覚えはない」

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キャバクラに同行した上司にあおられてキスをしたことはあったけれど、それ以上のことはなかったと断言するナオキに、ユウコは号泣。どうやらナオキとユウコの間には、本当に不貞行為はなかったようです。こうしてリナは、ユウコへの慰謝料請求をあきらめたのでした。

泣いているユウコを帰らせた後、ナオキには離婚届に判を押すよう詰め寄りましたが、印鑑がなかったため一旦は保留になりました。

それからのリナは、娘のお世話とさまざまな手続きに追われる日々を送りました。

久しぶりに鏡を見ると、そこに写っていたのはストレスによる円形脱毛症でところどころはげてしまった頭と、ボロボロの肌にやせこけた頬の自分。食欲がわかなかったため瘦せこけていて、目の周りには大きなクマが…。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


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夫の不倫問題に頭を悩ませながらも休む暇などない毎日に、リナの心は追い詰められていたのです。そして限界を迎え、大量の睡眠薬を飲んで自殺を図りました。

しかし彼女は自宅で倒れているところを母親に発見され、救急車で病院に運ばれたことで、一命を取り留めることができました。

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自分のしたことを心底後悔したリナは、心配してくれる母親や娘のためにも、ヒナとナオキから慰謝料を受け取り、前に進むことを決意します。

家探しと職探しに奮闘中のある日、ヒナからの慰謝料の減額交渉が届きました。金額に納得したわけではありませんでしたが、疲れきっていたリナは、それを受け入れることにしました。

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■【ネタバレ】傷ついたリナは幸せになれるのか…!?

娘の保育園も決定し、リナは働き始めました。

しかし新しい職場は、リナの痩せた見た目を侮辱してくる同僚や上司ばかりでした。話の通じない人間と付き合うと自分が消耗するだけ――。ナオキとヒナとの一件を通してそう学んだリナは、すぐさま退職しました。

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その後求職活動を続けたリナは、自分に合う職場に就職できました。これから前向きに頑張ろうと思いを新たにしたリナには、やらなければならないことがありました。

そう、決着のついていなかった夫ナオキとの離婚です。

意を決してナオキの実家を訪ねたリナは、ごねるナオキを説き伏せ、なんとか離婚届に記入させることに成功しました。その場で、慰謝料や養育費の額、娘との交流の頻度など離婚後の取り決めをし、ようやくほっとしたリナ。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


その足で役所に届けを出しに行き、ナオキとの結婚生活は終わりを告げました。

娘と新居に引っ越し、これでようやく落ち着いた生活ができると思ったのもつかの間、なんとナオキから着信が!

ナオキからは「娘に会いたい」「引っ越し先の住所を教えてほしい」という図々しいお願いをされます。もちろんリナは、娘を会わせる必要はないとバッサリ。なぜなら、離婚してから養育費は一度も支払われず、催促してもはぐらかされるばかりだったのです。

しかし後日、娘の通う保育園にナオキらしき人物が現れたと、保育士からの報告が…。

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すぐさまリナはナオキに電話し、今後同じようなことをしたら警察に通報すると警告します。

すると後日、今度はヒナから着信が! 彼女の用件は「ナオキとリン、ヒナの3人で暮らしたいので、娘の親権をナオキに渡してほしい」というもの。元義母もナオキとヒナが結婚することに賛成だそうで、ヒナの妊娠も喜んでいるそうです。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


ヒナはもっと話すことがあったようですが、リナは何も言わずに電話を切りました。そのまま、ナオキ、ヒナ、元義母の電話を着信拒否をして、養育費も諦めることにしました。

数か月後、ナオキの同僚から、リナに電話がかかってきました。ナオキと同僚が勤務する会社に、差出人不明のFAXが届いたそう。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


そこに書かれていたのは、FAXの送り主はナオキと結婚の約束をしていたのに、ナオキに浮気され、自分は流産してしまったこと。そしてナオキは、それが分かった途端に逃げ出してしまったこと。ナオキとは連絡が取れない状態らしく、文面の最後は「今すぐ私に連絡するよう伝えてください」という言葉で結ばれていました。同僚いわく、ナオキは無断欠勤を続けているので困っているそう。

送り主はヒナだ、と直感したリナでしたが、とりあえず同僚にナオキの実家の電話番号を伝えることにしました。するとまた後日同僚から電話が。

同僚は、ナオキと連絡をとるため彼の実家に電話をしたそうなのですが、電話に出た元義母とはまったく話が成立しませんでした。連絡も取れずじまいだったため、ナオキは退職扱いに。

しかし、その後ナオキは手紙を置いて実家から立ち去っていたそうで、そのことに怒った元義母が会社にやって来て「ナオキの連絡先を教えろ」と喚き散らしたんだとか。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


結局、ナオキには連絡がつかず、行方は分からないまま。一方のヒナは、噂によると、懲りずに別の既婚男性と不倫して、それが妻にバレてボコボコにされたそう…。

『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』より


壮絶な体験を乗り越えたリナ。ヒナやナオキ、元義母とも縁が切れた彼女は、娘とともに新たな人生を歩んでいくのでした。

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息つく間もないほどすさまじい展開が続く本作。サイコパスな不倫相手のヒナはもちろんですが、そんな相手と不倫する夫への嫌悪感が湧き上がるにつれて、主人公リナを応援したい気持ちが募ってきます。

ドロドロの復讐劇を通して学びと強さを手に入れたリナですが、本作には続編があり、そこで新たなトラブルに巻き込まれてしまうようです…。人生山あり谷ありとは言いますが、この先リナにはどんな運命が待ち受けているのでしょうか!? 続編の展開にも期待が高まります。

文=山上由利子

著=リナ、釈氏とおる/『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』