2024年5月15日に登場したiPad Proは、ストレージサイズが1TBと2TBのモデルにのみ、ディスプレイのガラスに反射防止コーティングを施した「Nano-textureガラス」を選ぶオプションが追加されています。Nano-textureガラスは通常のガラスとどれだけ違うのかを実際に比較してみました。

iPad Pro - Apple(日本)

https://www.apple.com/jp/ipad-pro/

Nano-textureガラスはナノメートル単位の高い精度でエッチングを施したガラスで、画質とコントラストを維持しながら環境光を散乱させ、映り込みが抑えられるようになっています。これまではMac用ディスプレイのStudio Displayに採用されていましたが、iPad Proでもオプションとして選ぶことができるようになりました。

そんなわけで、Nano-textureガラスのオプションを追加したiPad ProがGIGAZINE編集部に到着。



13インチiPad Proの1TBモデルです。本体色はシルバー。



iPad Proの13インチ・Wi-Fi+Cellular・256GBモデル(左)と、Nano-textureガラスオプションを追加したiPad Proの13インチ・Wi-Fi・1TBモデル(右)を、ディスプレイをオフにした状態で並べてみました。



角度を変えて見てみると、通常ガラスのモデル(左)と比べて、Nano-textureガラスオプションを追加したモデル(右)の方は光の反射が散っているため、少し白っぽく見える印象です。



ぬいぐるみのiCEOを近くに置いて、画面への映り込みをチェックしてみました。



通常ガラスのモデルはこんな感じで、くっきりとiCEOのヒゲや表情が映り込んでいます。



一方、Nano-textureガラスのモデルだと以下のようにマットな質感になっており、映り込みがかなり軽減されているのがわかります。



今度はディスプレイにわざと素手でベタベタと触って指紋をつけてみました。通常ガラスのモデルだと以下のように、指紋が白く残り、画面が暗いとかなり気になるレベル。



それに対してNano-textureガラスだと、指紋があまり目立たないのが特徴。かなりベタベタとディスプレイに触ったのですが、「よく見ると指紋がついているかも」といったレベルで、ほとんど気になりません。



iPad Proはタッチパネルでの操作が可能ということで、実際に指で触ってみました。通常ガラスのモデルはつるつるとしていて、指にぺたっとくっつくような感触。



一方、Nano-textureガラスはサラサラした触り心地ですが、指で触っていてザラついたような感覚は一切なく、スムーズに指が画面の上を滑ります。通常ガラスのように指がディスプレイに吸着してひっかかるような感覚はありません。



GIGAZINEのトップページを表示してみました。どちらもディスプレイの明るさを最大に設定しています。通常ガラスのモデルとNano-textureガラスのモデルで、画面の見え方に大きな違いはありません。



しかし、ホーム画面の背景を見比べると、以下の画像だと少しわかりづらいですが、通常ガラスのモデルの方がわずかにキレイに見えます。Nano-textureガラスは全体的に単色部分に薄くにじんだようなモヤが見えました。



Nano-textureはiPad Proの1TBと2TBのモデルにのみ用意されている有料オプションで、追加で1万6000円支払う必要があります。反射防止シートを別途購入しなくても写り込みを軽減できるのは大きなポイント。触り心地は非常によく、むしろ指にひっかかりがなくなる分、操作性が増すと感じました。ただし、表面をナノメートルサイズで加工するという都合上、色の表示については通常ガラスの方がいいと感じることもありました。イラストや写真加工などで使いたい場合は、Nano-textureよりも通常ガラスの方が適しているかもしれません。