日常に潜むデマ・フェイクニュースにどう向き合う? YouTubeが、QuizKnockら人気クリエーターとタッグを組んだ啓発キャンペーンを開始
今後は、Chat GPTやディープフェイクといったAI技術の発達で、その手口もより巧妙化するといわれており、情報を発信する側・受ける側、ともにどう対応していくのかが重要になります。
そんな中、「YouTube」では、総務省、国際大学GLOCOM協力のもと、誤情報問題啓発キャンペーン「ほんとかな?が、あなたを守る。」をスタート。若者に人気のある9組のクリエーターによる、フェイクニュースやデマに関する注意喚起を目的としたショート動画が公開されました。
意外と身近に存在するフェイクニュース
実際に、私たちの身の回りにフェイクニュースはどのぐらい潜んでいるのでしょうか?
国際大学GLOCOMによると、日本におけるフェイクニュースへの接触率を調査したところ、「6つのフェイクニュース・デマに1つでも見聞きした」という方は、コロナ関連が37.1%、政治関連26.4%、陰謀論19.1%。コロナ関連においては、3名に1名がフェイクニュースに接触していたという事実が明らかになりました。比率としては、特に若年層においてより接触が多い傾向にあったといいいます。

YouTube上においてもこうしたフェイクニュースや誤った情報に関する動画への削除対応を行っており、YouTubeによると、コロナ関連における誤情報やデマに関する動画では、1年半の間に約100万本が削除されたといいます。
また、フェイクニュース、誤った情報に対しては、ポリシーに違反する誤った情報を削除するほかに、「信頼できる情報源から動画を見つけやすくすること」「コンテンツ発信する方とともにリテラシーの高い社会を作ること」にも取り組んでおり、今回の啓発キャンペーンはこうした背景から実施されました。
「テクノロジーに翻弄される若者を減らしたい」
今回の誤情報啓発キャンペーンでは、ユーザーに向けて、フェイクニュースが自分の日常に潜む問題であると気付くきっかけを作ること、そして、情報との向き合い方について考える機会を提供することを目指し、若年層から指示を集める人気クリエーター9組が協力。
・フェイクニュースは身近に存在すること
・ファクトチェックが重要であること
・安易な拡散が人に迷惑をかけてしまうリスクに繋がりかねないこと
という3つのメッセージを、それぞれのクリエーターが発信する内容となっています。

登録者200万を超える人気クリエーター「QuizKnock(クイズノック)」の伊沢拓司さんは、啓発キャンペーンに参加した理由については次のように語ります。
「QuizKnock は『情報の面白さ』をひとつの武器としています。しかし、面白さと正しさはときに相反し、短期的な面白さを取ったがゆえに長期的な正しさを失い、多くの人に害をなしてしまう可能性もあります。そうした危険と向き合い続けてきた立場から、お役に立てることがきっとあると思い参加させていただきました」
伊沢さん自身も、SNSなどで様々な情報を目にする中で、「一度『保留』という選択肢を持つことを大事にしている」といいます。「特におもしろい、怖い、腹が立つという感情が大きく動くものほど保留すること」を意識して、誤った情報に流されないように心掛けているそうです。
AI技術の発達で、今後情報との向き合い方がより難しくなってくる中、QuizKnockとしても、若年層に向けてChat GPTやAIリテラシーに関する授業を行うことを今後検討しているといい、
「テクノロジーによって社会が変わっていく中でそれに翻弄される若者を減らしたい。それは遠ざけることではなく適切な距離感を教えること。QuizKnockも企業とともに、そういったメッセージをわかりやすく伝えていきたい」
と、今後の展望も語ってくれました。
