【戸塚啓コラム】日本代表選考における正しい競争とは
大いに納得できる部分と、首を傾げてしまう部分があった。
森保一監督が、日本代表のメンバー26人を発表した。
カタールW杯のメンバーから、GK川島永嗣、CB吉田麻也、左SB長友佑都、右SB酒井宏樹が外れた。現時点のパフォーマンスならば、吉田や酒井は選ばれてもおかしくはない。ただ、4年後を見据えたときに、彼らに頼るのはリスクがある。
CB谷口彰悟、右SB山根視来、MF柴崎岳の名前もない。谷口は31歳、山根は29歳、柴崎は30歳だ。年齢的には4年後も狙えるが、国際舞台でどのようなプレーができるのかは確認済みだ。そうしたことも加味して、代表で出場機会の少ない選手や初招集の選手に経験を積ませる、という判断が下されたのだろう。彼らのポジションには、試してみたい人材がいる。
J2の清水エスパルスでプレーするGK権田修一も、選考外となっている。J2はインターナショナルマッチデイが行なわれる間も、リーグ戦は中断しない。ただ、清水はルヴァンカップに出場しているため、本来なら25日から26日に組まれるJ2第6節が29日に設定されている。
つまり、権田が招集されていても、欠場するのはルヴァンカップの1試合のみだ。J1から選ばれた国内組と条件は変わらないのだが、6月以降の活動ではそうもいかない。
ここまで4節を終えたJ2で、清水は4試合連続の引分けとなっている。得点力に課題を抱えるなかで、権田は勝点を引き寄せる好セーブを見せている。清水にすれば、彼を欠くことはできないはずだ。森保監督が事前に話していたとおり、J2で戦っている間は招集を見送られそうだ。
権田と川島のいないGKでは、シュミット・ダニエル、大迫敬介、谷晃生が招集されたが、中村航輔を呼んでもよかった。昨年9月からポルティモネンセのゴールマウスに立ち続けている彼は、いま呼ぶべき選手と言っていい。
旗手怜央と古橋亨梧の招集外は、率直に言って驚きだった。
彼らを呼んでいいタイミングは、これまでにもあった。しかし、森保監督は継続的に招集していない。そう考えると、今回の選考外も「これまでと同じ」になるのだが、チーム作りのリスタートのタイミングだ。ここで一度呼ぶという考えに立ってほしかった。
カタールW杯アジア最終予選で採用した4−3−3のシステムでは、それまで主軸だった柴崎岳が使いにくかった。しかし、旗手は日本屈指のポリバレントな選手だ。セルティックで主戦場とするセントラルMFからサイドバック、ウイングでもプレーできる。当然ながら、システムも選ばない。どのような起用にも応えてくれるし、彼がいることで戦術的柔軟性が高まるのだが。
古橋にしても、システムを選ばない。4−2−3−1や4−3−3のCF候補として、今回は上田綺世、前田大然、浅野拓磨、町野修斗が招集されている。スピードに特徴のある前田と浅野を呼んでいるから、どちらかと言えばタイプの近い古橋は呼んでいない、ということか。そうだとしても、セルティックで見せている決定力を、日本代表でも発揮してもらうべきだ。
中村も、旗手も、古橋も、結果を出している。一度はテストするべきである。それが「正しい競争」というもののはずだ。
森保一監督が、日本代表のメンバー26人を発表した。
カタールW杯のメンバーから、GK川島永嗣、CB吉田麻也、左SB長友佑都、右SB酒井宏樹が外れた。現時点のパフォーマンスならば、吉田や酒井は選ばれてもおかしくはない。ただ、4年後を見据えたときに、彼らに頼るのはリスクがある。
CB谷口彰悟、右SB山根視来、MF柴崎岳の名前もない。谷口は31歳、山根は29歳、柴崎は30歳だ。年齢的には4年後も狙えるが、国際舞台でどのようなプレーができるのかは確認済みだ。そうしたことも加味して、代表で出場機会の少ない選手や初招集の選手に経験を積ませる、という判断が下されたのだろう。彼らのポジションには、試してみたい人材がいる。
つまり、権田が招集されていても、欠場するのはルヴァンカップの1試合のみだ。J1から選ばれた国内組と条件は変わらないのだが、6月以降の活動ではそうもいかない。
ここまで4節を終えたJ2で、清水は4試合連続の引分けとなっている。得点力に課題を抱えるなかで、権田は勝点を引き寄せる好セーブを見せている。清水にすれば、彼を欠くことはできないはずだ。森保監督が事前に話していたとおり、J2で戦っている間は招集を見送られそうだ。
権田と川島のいないGKでは、シュミット・ダニエル、大迫敬介、谷晃生が招集されたが、中村航輔を呼んでもよかった。昨年9月からポルティモネンセのゴールマウスに立ち続けている彼は、いま呼ぶべき選手と言っていい。
旗手怜央と古橋亨梧の招集外は、率直に言って驚きだった。
彼らを呼んでいいタイミングは、これまでにもあった。しかし、森保監督は継続的に招集していない。そう考えると、今回の選考外も「これまでと同じ」になるのだが、チーム作りのリスタートのタイミングだ。ここで一度呼ぶという考えに立ってほしかった。
カタールW杯アジア最終予選で採用した4−3−3のシステムでは、それまで主軸だった柴崎岳が使いにくかった。しかし、旗手は日本屈指のポリバレントな選手だ。セルティックで主戦場とするセントラルMFからサイドバック、ウイングでもプレーできる。当然ながら、システムも選ばない。どのような起用にも応えてくれるし、彼がいることで戦術的柔軟性が高まるのだが。
古橋にしても、システムを選ばない。4−2−3−1や4−3−3のCF候補として、今回は上田綺世、前田大然、浅野拓磨、町野修斗が招集されている。スピードに特徴のある前田と浅野を呼んでいるから、どちらかと言えばタイプの近い古橋は呼んでいない、ということか。そうだとしても、セルティックで見せている決定力を、日本代表でも発揮してもらうべきだ。
中村も、旗手も、古橋も、結果を出している。一度はテストするべきである。それが「正しい競争」というもののはずだ。
関連情報(BiZ PAGE+)

1968年生まれ。'91年から'98年まで『サッカーダイジェスト』編集部に所属。'98年秋よりフリーに。2000年3月より、日本代表の国際Aマッチを連続して取材している