写真は左から田澤大河、世界王者のマーチン・ボードマイヤー、エディ・フェルナンデス(マスターズ部門優勝)、豊永智大、日本王者の三隅直人(提供:三隅直人)

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1日、米ネバダ州・メスキートで開催されたプロフェッショナル・ロング・ドライバー協会(PLDA)主催の「ワールドチャンピオンシップ・ドラコン選手権」。ブライソン・デシャンボー(米国)が昨年に続いて出場し、準優勝を果たしたが、日本勢3人もベスト32に入り、来年大会のシード(出場権)を獲得した。
2分30秒間に6球打って、一番飛ばした選手が勝つ試合形式。120名が出場した世界ドラコン選手権には、今年の日本王者・三隅直人、豊永智大、田澤大河が出場。三隅はベスト32まで残って19位、豊永はベスト16まで進んで16位、田澤は30位に入った。
PLDAドラコン世界大会予選「コネチカット・チャレンジ」で優勝し、今大会の出場権を得た三隅。ワールド・ロング・ドライバー協会(WLD)主催の世界ドラコン選手権には17、18年と出場して「120名中100位とか」と初日で姿を消していたが、コロナ禍の欠場を挟んで、今年はベスト32の3日目まで勝ち進んだ。惜しくもベスト16の最終日進出を逃したが、19位という躍進に手応えを掴んだ。
「最終日に進めなかったのはあと3ヤードくらいの差だった。ベスト16に入れなかったので悔しい気持ちがある」としながら、「この大会以外にも2回海外の試合を経験して、強い選手に揉まれていったのが大きい」と語る。
三隅が世界で戦えると実感しているのが『ボール初速』だ。今大会ではトップトレーサーを用いて、ボールのスピードと高さ、弾道を計測。それを試合をしながら見ることができた。ロングドライブ世界ランキング1位のカイル・バークシャー(米国)のボール初速が231マイル(約103m/s)に対し、今大会で三隅は自己ベストを更新する219マイル(約98m/s)をマーク。
「ベスト8と同じか、むしろ負けてない。デシャンボー選手も215マイルくらいなので。スピードで負けてないことは自信になりました。試合中にも自分より二回りとか、三回り大きい選手よりも自分のほうが速いと確認しながらできた。ベスト8には入れる可能性があると感じました。優勝したマーチン選手とかカイル選手には及ばないですけどね」
2メートル近い外国人選手のなかで奮闘した身長173センチの日本王者。さらに、試合の雰囲気が三隅のスピードを押し上げた。「日本でやっているよりもスピードが上がる。周りが速いと、自分も速くなる。相乗効果だと思います。ゴルフも上手い人と回ったら自分もいいスコアが出たりする。会場の雰囲気というかアドレナリン、憧れの選手と一緒に試合ができる高揚感がある。練習もデシャンボー選手の隣で打ったりできました」。
ちなみに、デシャンボーと決勝戦で激闘を繰り広げ、世界一の飛ばし屋の称号を手にしたマーチン・ボードマイヤー(ドイツ)は親日家で、三隅とは「遠征のときには一緒にご飯を食べる」仲。ボードマイヤーの妻も日本に縁があり、名前は『ニンジャ・ボードマイヤー』。新婚旅行では日本の鹿児島と京都を訪れていて、ラーメンやお寿司が好きだという。
では、ボールスピードで勝っている相手に飛距離で負けた要因はどこにあるのか?
「左からの風が多かったけど、僕はずっとドローで攻めていた。高いフェードを打てていれば、もっと飛ばせましたね。それにデシャンボー選手は上手いので、6球中4球くらい(フェアウェイに)入れてくる。着弾地点には運不運があって、ランが出るときと出ないときがあります。キャリー勝負ではないので、数入れた方が運を味方にできるんです」
デシャンボーがブリヂストンのボールをつけるなどPLDAに協力し、自身が参加したことで大きな盛り上がりをみせた世界ドラコン選手権。今後も、三隅のように進化し続ける日本人選手の活躍からも目が離せない。
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