小柏の決勝ゴールで札幌が川崎に4−3の勝利を飾った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは10月1日、J1第31節の8試合を開催。札幌厚別公園競技場では北海道コンサドーレ札幌川崎フロンターレが行なわれ、4−3で札幌が勝利を収めた。

 3戦無敗中の札幌がホームに、勝点5差で首位の横浜F・マリノスを追う2位川崎を迎えた一戦。立ち上がりは攻守が激しく入れ替わる展開となる。

 11分、ペナルティエリア内にてフリーで放った川崎の家長昭博のシュートはクロスバーに直撃。直後の13分、華麗な連係からの札幌の小柏剛のシュートは枠を捉えられず。

 お互いにチャンスを決めきれないなか、川崎が徐々にボールを持つ時間を増やす。すると28分、ゴール前に進入した橘田健人が岡村大八に倒され、PKを獲得。これをキッカーの家長が冷静にゴール右上に沈め、先制点を挙げた。家長はシーズン自己最多となる11得点目となった。

 ビハインドを負った札幌はすぐさま反撃。33分、カウンターからスルーパスに反応した興梠慎三がペナルティエリア左から折り返す。これが相手DFに当たったこぼれ球をルーカス・フェルナンデスが押し込み、同点とする。

 さらに40分には、前線に抜け出したL・フェルナンデスが佐々木旭に倒されPKを得ると、キッカーの興梠が冷静にゴール左に決めて、1点をリードした。
 
 川崎は後半、相手に速攻からチャンスを作られるも、粘り強く守る。そして64分、途中出場の小林悠のヘディングシュートが相手GKに弾かれ、そのこぼれ球に詰めた知念慶のゴールで試合を振り出しに戻す。

 勢いそのままに69分、カウンターからマルシーニョの横パスを受けた小林が、ペナルティエリア手前中央から右足を振り抜くと、ボールはゴール左に突き刺さった。

 その後も一進一退の攻防が繰り広げられるなか、諦めない札幌が、終盤の83分、L・フェルナンデスのクロスに頭で合わせたガブリエル・シャビエルのゴールで同点とする。そして90+12分、小柏が劇的な決勝ゴールを挙げ、このまま試合終了。札幌は4試合無敗、川崎は4試合ぶりの敗戦となった。

 次節は8日にともにホームで行なわれ、札幌はアビスパ福岡と、川崎は清水エスパルスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】札幌の同点弾! カウンターからL・フェルナンデスがゴール前のこぼれ球を押し込む