ガランピの遺跡から出土した貝製の釣り針=facebook.com/nthu.twから

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(新竹中央社)台湾本島最南端の屏東県ガランピ(鵝鑾鼻)にある遺跡で2019〜21年に発掘調査が行われ、約4200〜3800年前のものとみられる文物が出土した。清華大学(新竹市)の研究チームは、先史時代の埋葬や文化風俗、人類の特徴などについてのさらなる理解につながるとして今後の研究に期待を寄せている。

遺跡は墾丁国家公園内にあるガランピ公園の売店改築工事の際に見つかった。研究報告によると、墓が51基見つかり、そのうち10基にはスレートやさんごの葬具が使われていたという。

大量の貝製品も出土した。未完成のものや原材料、加工途中に廃棄されたもの、工具なども見つかっており、貝製品の加工場だったと考えられ、ガランピに独自の加工技術があったことを示している。

同大人類学研究所の邱鴻霖副教授は大量の貝製品について、台湾では初めて見つかったとした上で、太平洋諸島ではよく見られ、最も古い年代のものと指摘。先史時代における台湾と海外の交流の証拠として重要な意義を持つと語った。

また極めて価値のある文物が大量に出土したことは考古学界にとって「心躍ること」としながらも、出土品を適切に保存する場所がないことから、政府の協力を求めている。ガランピの文化や特色を展示できれば、観光振興につながり、台湾の重要な教育の場になるとの考えを示した。

(魯鋼駿/編集:齊藤啓介)