環右近さんのクラウドファンディングページ

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弾き語り配信などが人気のVtuber・環右金(たまき・うこん)さんが、クラウドファンディング(CF)で得た支援金を着服していたことを認め謝罪した。

本人の報告によれば、CFで集めた支援金で実施するとしていた音楽アルバム制作のプロジェクトは、一切手を付けていなかったという。

コロナで職を失い、支援金に手を付ける

2018年から弾き語りのカバー動画などを配信する環さんは、20年7月7日から、クラウドファンディングサイト「Muevo」で1st弾き語りアルバム制作プロジェクトを敢行。プロジェクト最終日となる同年8月6日までで、支援額が目標金額50万円の171%、約80万円を達成していた。

しかし、環さんは22年3月16日、自身のツイッターで「クラウドファンディング不履行の謝罪と今後の活動について」と題したメッセージ画像を公開した。「現状未だにリターン品の履行ができていない」などとして、

「支援くださった皆様への活動報告では、『2022年4月までには完遂させる』と約束しておりましたが、以降も作業を怠り進捗ないまま、今を迎えています。約1年半以上もの間、ご支援していただいた方々にご心配をおかけしてしまったこと、皆様方の誠意を無下に扱ってしまい、本当に申し訳ございませんでした」

と謝罪した。

環さんは、クラファン達成直後の20年9月を振り返り、「コロナウイルスの関係で働いていたお店が休店し、そのまま契約更新されず仕事を失いました」と説明。続けて、

「丁度そのあたりで運営サイトのmuevo様より、手数料がひかれた約60万円が振り込まれました。あろうことか皆様からご支援頂いた大切なお金に手を付けてしまいました」

と告白した。

「2月から新しい仕事に復職し、このまま働いていけばいつかお金がたまって何とかなるだろうという安直な考えを持ち続け そこから2021年10月25日に活動報告での謝罪を行うまで一切クラウドファンディングのことに手を付けずに活動していました。自分でも狂っているとしか言いようがありません」と自らの行いを恥じた。

「私は意志のすごく弱い男」と涙ながらに懺悔

謝罪文では続けて、「同日に至るまで、ご支援者の皆様からのご指摘や進捗の確認等のコメントがあったにもかかわらず、逃げるように返信も怠っていました。私が行ったことは詐欺行為にほかならず、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまいました」と再び謝った。

なお今後の方針については、「希望者への返金対応 ※運営サイトmuevo様へ確認中(返金可不可及び時期含め)、「返礼対応を完遂した後、無期限の活動休止(※完遂時期未定)」「BANs(編注:Vtuberのコミュニティ)も本日をもって除名となります」としていた。

環さんは同日、公式YouTubeチャンネルで「クラウドファンディング不履行に対する謝罪。」と題した生配信を実施。ツイッターに掲載した上記の謝罪文を読み上げたうえで、「本当にたくさんの友だちや関係者の方々にご迷惑をおかけしたこと、謝っても謝り切れるものではないとは思っておりますが、本当に申し訳ございませんでした」と涙声になりながら改めて謝罪した。

そして環さんは「私は意志のすごく弱い男です。いつも『なんとかなるだろう』という甘い考えで過ごしてきてしまいました。それは本当はわかっていたはずなんです。だから、なぜ、わかっていたなら...すいません...それをカバーしてくれるような人であったり、友人であったり、運営してくださっているmuevo様だったり、相談して一から予定を組んでもらっていたらできたことが...。にもかかわらず、本当に無責任な生き方をしてしまいました」と嗚咽まじりに懺悔していた。