Handout / Reuters
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イギリスの国防大臣ベン・ウォレス氏が、ウクライナのデニス・シュミハリ首相を装った謎の人物からビデオ通話を受けたことを明かしました。ウォレス氏はTwitterで偽シュミハリが「恣意的な質問」をいくつかたずねてきたことを不審に思ったためすぐに通話を切ったと述べています。

ウォレス氏はこのビデオ通話はロシア側の工作であると述べ、このような「汚い手口」を使ったところで「ロシア政府による人権侵害とウクライナへの不法な侵攻」から世界の目を逸らせることはできない、この試みは「絶望的だ」と罵ったものの実際にビデオ通話にロシアが関与したという証拠や、関わっている個人名などは明らかしていません。

また、ウォレス氏がこの問題を明らかにした後、英国内務大臣のプリティ・パテル氏にも同様の試みがあったことが明らかになっています。ウォレス氏は偽物がどうやってビデオ通話を仕掛けてきたのか、安全保障にも関わる事態であるため、事の経緯を調査をするよう当局に命令しました。

英労働党のホリー・リンチ議員は「イギリスの国防に関わる2大臣への不正なアクセスが通ってしまったことは憂慮すべき事態だ」「特に偽情報やサイバー攻撃に関する安全保障上の懸念が高まっているこのときに、どうして基本的なデューデリジェンスが機能しなかったのか明らかにすべきだ」「二度と再発させないよう、必要な措置を講じるため、緊急な調査が求められる」としています。

Irish Timesは2016年の記事で、ロシアにはレクサスとヴォヴァンと呼ばれる二人組のコメディアンがおり、彼らは世界の国のリーダーたちにときおり他国の政治家を装ってイタズラを仕掛けることで知られていると伝えています。その一例としては、たとえばウクライナの元大統領ポロシェンコ氏を標的に、キルギスの大統領やトルコのエルドアン大統領になりすまして電話をかけたり、アルメニアの首相を装ってボリス・ジョンソン英首相からプーチン大統領に関する英国側の情報を聞き出したりしたことがあるとのことです。

英国政府にとってはお粗末な一面をさらけ出すことになるものの、国家安全保障の観点からはこうした情報を公表するのは、政府や国民の認識を高めるためにも大切なことです。先日にはウクライナのゼレンスキー大統領のフェイク動画がSNSで拡散されるなど、デマの類いも巧妙化しつつあります。騙されないためにはそれぞれが情報リテラシーを高めておく必要がありそうです。

Source:Ben Wallece(Twitter)

via:euronews, The Guardian

coverage:The Irish Times