※画像は、auの公式サイトより

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 auが新料金プランを発表した。料金ブランド『povo(ポヴォ)』を設け、そこで20GB月額2480円という価格でサービスを提供する。去年12月にauが発表した料金プランは、SNSで大炎上を誘発させた。Amazonプライムや動画配信サービスがセットになった内容だが、「なぜ余計なサービスをつけるのか」という批判が相次いだのだ。

 では、今回のpovoは正真正銘の「格安プラン」になっているのだろうか?

◆SNS炎上を経て、発表された内容は…

 12月発表のプランと比較すると、povoのそれは極めてシンプルになった。上述の通り、20GB月額2480円がプランの中核である。それを超過した場合、通信速度は最大1Mbpsになるが引き続き利用可能。5Gは今年夏に対応予定で、それまでは4G回線でこのプランを利用できる。音声通話料金は20円/30秒。

◆「トッピング」で24時間データ使い放題も

 そしてこのpovoの最大の特徴は、「トッピング」という概念があることだろう。

 たとえば、オンライン会議等で一時的に大容量が必要な場合は、200円の追加料金で24時間データ使い放題という選択もできる。或いは1GB500円のデータ追加でもいいだろう。通話かけ放題も、月額1500円で用意されている。

◆「auが大手3社で最安」なのは無料通話がついてないから

 以上のサービスは今年3月から提供開始予定だが、プラン内容を極力オプション化した判断は、現代の需要に適合していると言えるだろう。

 12月発表のプランが炎上した理由は、一言で言えば「余計なものはいらない」と多くの人が考えているからだ。Amazonプライムは既に加入しているし、動画配信サービスも自分の観たい時にそれを契約すればいい。細かい部分は自分で何とかするから、とりあえず必要最低限の部分だけを何とかしてくれ……という2020年代のモバイルユーザーの願望が爆発した瞬間でもあった。

 なお、去年12月に大きな話題になったNTTドコモの『ahamo』は20GB2980円、ソフトバンクの『SoftBank on LINE』も20GB2980円である。両社とも「5分の無料通話」が付いている。

 一方、auのpovoは他社より500円安いが、こちらは無料通話がついていない。トッピングで「5分の無料通話」=500円を付けると、他2社と同じ2980円になる。
 
 つまり、通話をあまりしないから無料通話はいらない、という人にとっては、auが最安値になるわけだ。

◆受付はオンライン限定

 ahamo、SoftBank on LINE、そしてpovo。ついに出揃った主要各社の新格安プランだが、これらには大きな共通点がある。受付はオンライン限定ということだ。

 オンライン申請に慣れていない人はどうするのかという声もあるが、そもそもこれらのプランは「自分の手でAmazonプライムの契約ができる人」に向けたもの。スマホがあればいつでもどこでもNetflixを視聴したり、それに飽きたら解約できるだけのデジタル知識があるスマホユーザーを対象にしている。

 オンラインに慣れていない人やスマホデビュー間もない人の場合、無理にahamoやpovoを利用するとむしろ高くついてしまう可能性がある。<文/澤田真一>【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』