機械学習を活用して、製造現場で使用されている機械の異常発生を事前に検知する「Amazon Monitron」サービスをAmazonが発表しました。産業界にまだまだ残るデジタル化・近代化されていない部分に目を付けたサービスで、「成功すればAmazonがクラウドコンピューティング業界の支配者になる」という見方も出ています。

Amazon Monitron - Amazon Web Services

https://aws.amazon.com/jp/monitron/



Amazon Monitron, a Simple and Cost-Effective Service Enabling Predictive Maintenance | AWS News Blog

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-monitron-a-simple-cost-effective-service-enabling-predictive-maintenance/

Amazon to roll out tools to monitor factory workers and machines | Financial Times

https://www.ft.com/content/58bdc9cd-18cc-44f6-bc9b-8ca4ac598fc8

製造業の現場でラインを支える機械が突然故障すると多大な損失が生まれるため、保守担当者は複数のメンテナンス戦略を組み合わせて機械の状態を管理します。

メンテナンス方法の1つに「機械の状態が一定のしきい値を越えるとメンテナンスを行う」という状態ベースのメンテナンスがあります。必要なときだけメンテナンスを行う方法なので、スケジュール基準で行う定期メンテナンスより回数を減らすことができ、コストが削減できます。

同様に、コストを抑えられる保守方法に「予知保全」があります。これは、故障や異常が発生してから対応を行う「事後保全」とは異なり、機器の状態を監視することで潜在的な障害要因を検出し、メンテナンスを予期される障害が発生する以前で、かつ費用対効果の高いタイミングで行おうという方法です。

「状態ベースメンテナンス」「予知保全」では、いずれも障害発生や状態悪化を検知するためのセンサーの設置が必要となりますが、メンテナンスシステムの構築・展開は長く複雑になりがちです。

Amazonが新たに展開を決定した「Amazon Monitron」は、このメンテナンスを支えるための仕組みです。

以下が715ドル(約7万5000円)で販売されるスターターキットで、機器に取り付けるセンサーが5つと、センサーとBluetooth接続して用いるゲートウェイがセットになっています。センサーで集めた情報は、ゲートウェイ経由でAWSへと送られMonitronサービスで分析が行われ、結果がアプリに通知されます。



なお、機器購入とは別に、センサー1つあたり年間50ドル(約5200円)のサービス利用料が必要。まずはAWSのアメリカ東部リージョンに導入されることになっています。