TikTokで自分の写真が悪ふざけに使われた女性(画像は『Indy100 2020年8月10日付「How one campaigner is fighting to end the harmful TikTok trend of using pictures of disabled people to scare children」(Twitter)』のスクリーンショット)

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脂肪を身体に蓄積できない稀な疾患により「世界で一番醜い女性」と呼ばれたアメリカ人のリジー・ベラスケスさん(Lizzie Velasquez、31)が、TikTokでトレンドになっている残酷な悪ふざけに対し、強い非難の声をあげた。『UNILAD』『Daily Mail Online』などが伝えている。

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体重が29キロ(64ポンド)を超えることができず、容姿にも影響が出る「マルファノイド・早老性・リポジストロフィー症候群(Marfanoid-progeroid-lipodystrophy syndrome)」を生まれながらに患うリジー・ベラスケスさんは、これまで何度もいじめと闘ってきた。17歳の時には「世界で一番醜い女性」と言われるなど、そのつらい経験を生かして現在は反いじめ活動家として自叙伝の出版や講演、SNS媒体を通じた啓蒙活動など積極的に行っている。

そんなリジーさんが8月9日、自身のTikTokアカウントに「TikTok、あなたの助けが必要よ」とメッセージ動画を投稿して大きな話題となっている。

このところTikTokでトレンドになっているのが、親が我が子に障害者やダウン症の赤ちゃんなどの写真を見せてその反応を撮影するドッキリ動画だ。この残酷な悪ふざけが広がり始めた時、リジーさんは「自分の写真が使われるのも時間の問題」と直感で分かっていたという。

とはいえ、ある母親が「これがあなたの新しい先生になる人よ」とリジーさんの写真を息子に見せ、それにショック受けている様子を収めた動画を見つけたリジーさんは「その時は眠れなかったわ」と『Yahoo Life』に明かしており、このように続けた。

「その時、私の頭の中を駆け巡っていたのは動画に使われている罪のない人たちのことです。」

「写真をさらにフォトショップを使って誇張しているとか、変わった風貌の赤ちゃんであるとかそんなの関係ないわ。誰にもそれをユーモアとして使う権利なんてない。」

そして自身のTikTokアカウントを通じて、リジーさんは人々に以下のように語りかけた。

「障害者や障害をもった赤ちゃん、囚人の写真を使い『おいおい、この人に話しかけろよ』って彼らに電話をかける振りをして、子供たちの反応を面白がるこのTikTokの流行は正直、まったく笑えないわ。」

「もしあなたが若い人のそばにいる大人なら、彼らに『自分と見た目の違う人を怖がることを良しとする』と教えないでください。」

「お願いよ。子供たちが人々に共感する心や、互いに親切にし合うことなど知っておくべきことは、家庭から学び始めるものよ。」

リジーさんは最後に「こんな悪質な遊びは止めなければならない。悪ふざけに使われているすべての人が感情を持つ人間であるということを、心にとどめておいてほしい」と訴えた。

リジーさんが投稿したオリジナルのTikTok動画は、8月22日までに1億9000万回以上視聴され、Twitterなどでも拡散され続けている。

ちなみに動画の視聴者からは「発言してくれてありがとう! こういうことって社会の中で普通に起こってしまっているのよね。変えていかなくちゃいけないし、人の気持ちに寄り添うってことを教えていかなくちゃいけないと思う」「動画を拡散したわ! 本当にごめんなさい。実は私も娘にこのイタズラをしてしまったの。投稿はすぐに削除したわ」など、リジーさんを支援する多くの声があがっている。 画像は『Indy100 2020年8月10日付「How one campaigner is fighting to end the harmful TikTok trend of using pictures of disabled people to scare children」(Twitter)』『Lizzie Velasquez 2019年8月12日付Instagram「How my Sundays start vs how my Sundays end.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)