ユベントスのFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】

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26日の韓国Kリーグ選抜戦でロナウドが欠場 韓国紙「詐欺罪に問える」と指摘

 ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、26日のKリーグ選抜戦でベンチに座ったまま出場せずに終わったなか、“ロナウド欠場騒動”は拡大の一途を辿っている。

 韓国テレビ局が契約書の一部を独占入手し、ロナウドと主催者側で45分間出場規定があったと報じた一方、韓国メディア「アジア経済」は「弁護士が主催者、ユベントス、ロナウドを詐欺の疑いで告発」と伝えている。

 ユベントスはアジアツアーを敢行し、今月21日にシンガポールでトットナム、同24日に中国でインテルと対戦。その後、韓国へ移動して、26日にKリーグ選抜とプレシーズンマッチを行った。ロナウドはインテル戦でフル出場しており、マウリツィオ・サッリ監督は「100%ではなかった」とKリーグ選抜戦の欠場理由を説明。ベンチに座ったまま欠場したロナウドは、ファンとの公式行事に参加せず、取材エリアも無言で通過し、帰国後には自身のインスタグラムで健康をアピールするような動画を投稿して波紋を呼んでいる。

 ロナウド欠場の反響が広がるなか、韓国テレビ局「MBC」は「ロナウド騒動に関連し、ユベントスと主催者間の契約の一部をMBCが単独入手した」と報じ、「ロナウド45分出場規定は事実と確認された」と伝えた。クラブと主催者の間で、ロナウドを出場させる取り決めがあったとしている。

 また韓国紙「マネートゥデイ」は「イベント主催者に詐欺罪を問える。懲役最大3年」と言及。「チケットの返金集団訴訟に続き、主催したザフェスタを詐欺罪で告訴する動きがある。ザフェスタは、ロナウドが出場するようにファンを騙してチケットを販売しており、宣伝、TV中継などで稼いだという趣旨だ」と続けている。

争点は「ロナウド欠場を事前に知っていたかどうか」 さらに「ロナウドも共犯」の声

 記事では「詐欺罪で訴えるなら、ザフェスタがロナウド欠場を事前に知っていたかどうかが争点。詐欺罪の成立には、加害者側の行動に他人を欺こうとする意図があったと証明されなければならない」と指摘。「試合前日にロナウド欠場をザフェスタ側に知らせていた場合、詐欺罪立証が可能」としている。

 そのなかで、韓国メディア「アジア経済」は「検事出身のオ・ソクヒョン弁護士が29日、主催者のザフェスタとユベントス、クリスティアーノ・ロナウドを詐欺の疑いでソウル地方警察庁サイバー捜査隊に告発した」と報道。記事では弁護士の主張として、「ザフェスタは、ロナウドが45分間プレーする状態にない事実を知っていた可能性が高い。詐欺罪が成立するならロナウドも共犯」という主張を記している。

 ロナウドの欠場をきっかけに大騒動へと発展しているが、いまだどのような形で収束するのか終わりが見えない状況が続いている。(Football ZONE web編集部)