「マツダ3」の次は6と2!「アテンザ」と「デミオ」の改名で見えたマツダの本気

写真拡大 (全11枚)

先のフルモデルチェンジで、過去、3世代にわたって日本市場で展開されてきた「アクセラ」を、海外市場と同じネーミング「マツダ3」へと変更したことが話題となったマツダ。

そんな同社が、今度はフラッグシップモデルの「アテンザ」を「マツダ6」へ、エントリーモデルの「デミオ」を「マツダ2」へと、それぞれの年次改良を機にネーミング変更しました。

■車名変更は“次の100年”に向けたマツダの決意表明

マツダは、アクセラからマツダ3へと車名変更するのに際し、「このモデルを皮切りに、マツダ車の新しい時代が幕を開けます。車名の変更は、私たちが目指す“マツダプレミアム”実現への決意にほかなりません」と説明しました。

実際、その言葉どおり、マツダ3はプラットフォームから、ナビゲーションシステムといった小さな部分に至るまで、メカニズムを大幅に刷新。ネーミング変更も十分納得できるだけの大変身を遂げていました。

マツダ3

一方、マツダ6とマツダ2へのネーミング変更は、近年、マツダが展開している“年次改良”のタイミングで行われました。もちろん、プラットフォームなどは従来モデルのままなので、マツダ3のような大変身、とまではいきません。

ではなぜ、このタイミングで、マツダはアテンザとデミオのネーミング変更を行ったのでしょうか? それに関し、マツダの経営陣は「(クルマ単体ではなく)マツダというブランドを選んでいただきたい、との思いから、各モデルの名称にも“マツダ”を使いたいと考えました」と説明します。

2020年、マツダは創業100周年という節目を迎えます。それを機に、ブランド価値の向上を目指し、すでにFRプラットフォームや直列6気筒エンジン、独自の電気自動車の開発などをアナウンス済み。立て続けに行われたマツダ3、マツダ6、マツダ2へのネーミング変更も、マツダの“次の100年”に向けた改革の一環といえるでしょう。

■高評価の直噴ガソリンターボを搭載したマツダ6

7月4日、アテンザからの名称変更がアナウンスされた同社のフラッグシップモデル・マツダ6(284万400円〜)。車名変更と並ぶ新型の注目は、2.5リッター直噴ガソリンターボエンジンの採用です。

新グレード「25T Sパッケージ」に搭載されるのは、“スカイアクティブ-G 2.5T”と呼ばれる2.5Lの直噴ガソリンターボ。先行して搭載されている「CX-5」「CX-8」と同様、最高出力230馬力、最大トルク42.8kgf-mを発生します。このエンジンは、アクセルレスポンスの良さが魅力で、4リッターのV8自然吸気ガソリンエンジンに匹敵する高トルクを活かし、力強く気持ちのいい加速フィールを実現しています。

マツダ6 25T Sパッケージ

そうしたエンジンの特性を活かすべく、25T Sパッケージはファイナルギヤ比に加速重視のものを採用。また、強化された動力性能をフルに引き出せるよう、17インチの大径フロントブレーキを採用するなど、制動力の強化にも抜かりはありません。

ちなみに、25T Sパッケージには、ブラックメタリックに塗られた19インチアルミホイールや、赤いステッチの入ったブラックのレザーインテリアを専用装備。内外装もスポーティで上質な仕立てとなっています。

もちろん、その他のグレードにも、改良が施されています。

例えば、高速走行時や滑りやすい路面での安定性アップのため、近年のマツダ車は、ハンドル操作に応じて駆動トルクを制御することで接地荷重を最適化し、スムーズで効率的な車両挙動を実現する独自の電子デバイス“GVC(G-ベクタリング コントロール)”を採用していますが、今回の年次改良では、それがアップデート。ハンドルを戻す際の操作に応じて外輪のブレーキをわずかに作動させ、直進状態へ戻すための復元モーメントを与えてさらに安定性を向上させる“GVCプラス”へと進化しています。

また、コネクティビティシステムである“マツダコネクト”がApple CarPlayやAndroid Autoに対応したほか、上級グレードのフロントガラス/フロントドアには、車内の快適性を高めるべく、赤外線の透過量を抑えて暑さを和らげる“IRカットガラス”が採用されています。

■マツダ3の技術をフィードバックしたマツダ2

続いて7月18日には、大がかりな年次改良とともに、デミオからマツダ2(154万4400円〜)への名称変更が発表されました。

新型マツダ2のフロントマスクは、マツダ3やマツダ6にも通じる、より彫りの深い造形に一新され、マツダのイメージ色である赤いボディカラーが、最新の「ソウルレッドクリスタルメタリック」に変更されました。そのほか、上級グレードには、高輝度塗装が施された16インチアルミホイールが設定されています。

もちろん改良の手は、インテリアにも及んでいます。色合いの統一や見直しを図り、素材を厳選することで、より上質感を高めるとともに、細かな対策を施すことで、静粛性を向上させています。そのほか、マツダコネクトがApple CarPlayやAndroid Autoに対応。上級グレードには、メモリー機能付きの運転席6ウェイパワーシートも設定されます。

さらに見逃せないのが、マツダ3から導入された、人間のカラダが本来持っているバランス保持能力を最大限活用できる運転環境を作り出す、マツダ独自の車両構造技術“スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー”の考え方を取り入れた機構や装備の導入です。クルマの滑らかな動きと快適な乗り心地を実現する新しいサスペンションシステムや、クルマとの一体感を高めて運転しやすくする、頭がブレにくい新構造のフロントシート、そして、高速走行時の車両の挙動をより安定させるGVC プラスを導入することで、毎日の運転を心から楽しめるよう配慮しています。

そのほか、先進安全装備も大幅に強化されています。上級グレードのAT車に装備される“マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール”は、全車速追従機能付きにアップデート。また、ヘッドライトのLEDユニットを20分割化し、夜間走行時により早く危険を認識できる“アダプティブ・LED・ヘッドライト”も、上級グレードに設定。安心・安全なドライブをサポートする機能が充実しています。

衝撃のネーミング変更とともに、内容の充実も図られたマツダ6とマツダ2。前者は8月1日、後者は9月12日の発売予定です。

(文/&GP編集部 写真/マツダ)