丸の内をホームとする人々は、何でもそろう丸の内で完結させる傾向があり、駅を挟んで向こう側の八重洲は近くて遠い場所だったりする。

しかし、八重洲のホテルに潜む圧倒的にラグジュアリーな空間は絶対に訪れる価値がある。そこでは、一気に非日常感を味わえる体験が待っている。

豪華さと隠れ家の雰囲気が漂うホテルのダイニングは、恋する丸の内OLやエリートたちにとって密やかなデートや二人きりになりたい夜に最高の演出をしてくれる、とっておきの場所なのだ。




幻想的な東京駅の夜景で、見慣れた夜も秘め事になる
「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」

地上の入口はさり気なく、ダイニングフロアである7Fでエレベーターを降りても、豪奢なラウンジが現れるわけでもない。むしろ廊下にはお忍び感が漂っている。

それが、『モティーフ レストラン&バー』に入った瞬間、抜群にセンスのいい空間に高揚する。例えるなら、建築やアートを愛するデザイナーのリビングのような趣だ。

さらに面白いのが、そんな洗練空間の背景が、さまざまな電車が行き交う線路やプラットフォームだということ。

ベストな眺望を誇るのは、断ち落としの窓に囲まれたコーナー席。ソファに腰掛けながら電車の流れを感じ、カクテルを飲む。これぞ、このホテルならではの贅沢な時間である。



トリュフを漬け込んだジンまたはウォッカを使用。グラスの縁にトリュフ塩をつけ、トリュフのスライスを入れ、仕上げにトリュフオイルを垂らしている。¥2,600(税サ別)


最近は?トリュフマティーニ〞なる遊び心のあるカクテルも登場。

トリュフの香りが夜をいっそう艷やかにし、ホロ酔いにさせ、秘めごと気分になってくる。だからこそ、日常からワープしたいカップルにおすすめ。

とびきり洒落た八重洲の夜が、マンネリさえも覆す刺激を与えてくれるはずだ。




さらに、奥に進めば特別なレストランがある!

「モティーフ レストラン & バー」はバーエリアと反対方向に、こちらもちょっと隠れ家的なフレンチのレストランがある。

そこは、有楽町から丸の内の街並みを一望するパノラミックビューで、デザインは洗練されていながらも温かみのある仕様。電車の夜景が見える窓際の席がベストだろう。



実はこちら、北海道の名店「モリエール」のシェフ、中道 博氏がアドバイザーになっている。中道氏の意図をくみ、シェフの浅野裕之氏が腕をふるう。

そんな背景もあり、大都会の中心にして“畑から収穫したばかり”と錯覚するような生き生きとした野菜を食べられるのだ。象徴するのが、こちらの北海道産の百合根。

百合根をココット鍋の中でバターと塩で20分ほど火を入れただけのシンプルな調理なのだが、熱で百合根が膨らみ、まさに一番美味しい瞬間に卓上に提供される。

食べればほくほくとした食感で香ばしさと甘みがある。滋味深さに溢れ、食材のパワーを全面に感じられる逸品なのだ。

さらに、柚子のピューレと柚子の皮が洒落たアクセントになっている。すべてのコースに前菜として提供される一品だ。ディナーコース¥9,000〜(税サ別)。



メインディッシュの一例が、北海道・焼尻島のラム。塊肉を炭火で焼いているため、中は極めてジューシー。

そこへ煮詰めた羊のジュと焦がしバターソースをかけ仕上げている。コース¥15,000の一品(税サ別)。

特筆すべきが、つけ合せのカボチャの美味しさ! 実は丸ごとローストしたかぼちゃをスプーンですくい、ロックフォールチーズとバターを合わせている。

これが煮つけのようなしっとりとした食べ心地で、何度でも食べたくなる。




スモールラグジュアリーを体現する都内随一のホテル

2002年に誕生した「フォーシーズンズホテル丸の内 東京」の客室数はわずか57。

その数字が表すように、外資のハイエンドブランドにして、温かみのあるデザイナーズホテルといった空気感を放つ。本国はカナダ。東京駅からは徒歩4分。


誰もが心華やぐ、超ラグジュアリー空間!




圧巻の艶やかさを誇る空間に一歩入った瞬間から絶対にアガる!
「シャングリ・ラ ホテル 東京」

記念日デートにぴったりなのが、このイタリアン『ピャチェーレ』。八重洲に位置するため社内の人に会う率も低く、豪華なホテルダイニングの中でも、飛び抜けてラグジュアリーな空間なのだ。

高い天井にはヴェネチアで造られた巨大なシャンデリアが輝き、窓の外は丸の内の夜景。イタリアのダイニングサロンをイメージしたという店内は、家具まですべてオーダーメイドで隈なく洗練されている。

特等席はラウンド型のソファ席。カップルが横並びでリラックスしてお喋りに興じる様子は、この店でおなじみの光景だ。



国産野菜を添えトリュフをアクセントにしたマトウダイの焦がしバターソース(¥13,000のディナーコースから)


料理はイタリア人のアンドレア・フェレーロ氏によるコンテンポラリー・イタリアン。

アンドレア氏は、「私が作りたい料理を作るのではなく、最高の食材のためにできること、に徹しています」と話し、9割は日本の食材を使う。

そのため日本の新たな味覚を発見できることも醍醐味だ。



ランチのカルボナーラ(¥3,500)。もちっとした2.5mmのスパゲットーニに奈良県・葉山農場の卵黄とグアンチャーレ、ペコリーノチーズをからめた濃厚な逸品!すべて税サ別


空間も料理も、華やかに見えて実は本質で人を魅了する。そんな大人が夢心地となる?桃源郷〞が記念日を祝福してくれる。




実は、隣には気軽に入れるカクテルバーもある!
『ラペリティーヴォ・バー』

アンドレア氏考案のイタリアンの軽食とカクテルを楽しめるバーがオープンした。




一押しの一杯はホテルの名物であるフレッシュメロンジュースをたっぷり使ったスプマンテのカクテル「メローニ」¥2,300(税サ別)




シャンデリアの輝きがゲストをときめかせる!

「シャングリ・ラ ホテル 東京」は日本初のシャングリ・ラ ブランドとして2009年に開業。本国は香港。

館内に美しいシャンデリアがあることがブランドの個性であり、ここでも50燈が優雅に輝く。全200室。東京駅からは徒歩3分。