MMD研究所の調査によると、日本の女性のうち、iPhoneの所有率が最も高いのは女子高生の世代で、その所有率は84.8%だったという。提供:123RF)

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 日本でも中国でも多くの若者がスマートフォンを所有している。しかし、日中で大きく異なるのは、人気のあるスマホメーカーの顔ぶれだ。中国メディアの網易はこのほど、中国国内では中国メーカーのスマホを持っている若年層は少なくないのに対し、日本では若い女性の多くが「iPhone」を選択していると紹介、「日本の若い女性はiPhone以外使ってはいけないのか?」と疑問を提起した。

 最近は中国のスマホも高機能になっており、低価格の製品でもiPhoneに迫るスペックを搭載している。それゆえ、中国人消費者にとってはますます選択肢が増えているわけだが、そんな中国人が日本の若い女性の多くが高価なiPhoneを使用している姿を見ると「驚きを隠せない」とした。

 MMD研究所の調査によると、日本の女性のうち、iPhoneの所有率が最も高いのは女子高生の世代で、その所有率は84.8%だったという。記事は、この調査結果を例に「中国では日本製品の品質が評価されていて、ソニーのスマホはハイブランドと捉えられている」と指摘する一方、なぜ日本の若い女性は自国のメーカーではなく、iPhoneを好むのかと疑問を投げかけた。

 続けて、iPhoneの販売価格は高額であり、それを女子高生が買うというのは「異常な傾向」に感じられるとする一方、それでも女子高生がiPhoneを買うのは、「周りがiPhoneを使うなか、自分だけiPhoneを使用していないと惨めに感じる」という意識が存在するためではないかと主張。そして、「iPhoneを持っていないという理由で友達の輪に入れず孤立してしまうことを恐れる一方で、それを口実として親に購入を迫っている」らしいと伝えた。

 記事はiPhoneを持つのを日本の女子高生独特の傾向のように指摘しているが、面子を重視するのは中国人も同じであると言える。ただ、日本と異なるのは、老若男女を問わずメンツを重視するという傾向が見られることだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)