槙野が大会中のあるワンシーンについて回顧している【写真:Getty Images】

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W杯史上初のアジア勢による南米勢撃破に歓喜 監督の肩を使って喜びを爆発

 日本代表はロシア・ワールドカップ(W杯)でベスト16に入り、世界に爪痕を残した。

 選手たちは5日に帰国し、束の間の休息を経て、それぞれの新シーズンに備える。そんななか、DF槙野智章が自身の公式インスタグラムを更新。今大会中のあるワンシーンについて回顧している。

 西野ジャパンはグループリーグ初戦で南米の強豪コロンビアを2-1で破ると、続くセネガル戦も粘りを見せて2-2のドロー。最終戦のポーランド戦こそ0-1で敗れたが、フェアプレーポイントの差で3度目の決勝トーナメント進出を果たした。そして16強ではFIFAランキング3位のベルギーを追い詰めながら、一歩及ばず2-3で惜敗。日本史上初のベスト8入りはならなかったものの、勇敢な戦いぶりは世界から称賛された。

 槙野は後輩のDF昌子源にレギュラーを奪われる形になり、出場はポーランド戦の1試合のみ。それでも決して腐らず、ピッチ外ではムードメーカーとしてチームを盛り上げた。躍進を陰で支えた献身的な姿勢には、DF長友佑都も「試合に出られない選手、練習メンバーをまとめて声を出していた。常にロッカールームでも声を張り上げていた。そんな姿を見ていて、素直にリスペクトの気持ちが出てきた」と感嘆していた。

 槙野は帰国から3日が経過した8日、インスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される動画)を投稿。「西野さん今更ですが…」と切り出したのは、W杯史上初めてアジア勢として南米勢を下す歴史的白星を挙げたコロンビア戦のワンシーン。勝利が決まった瞬間、タッチラインにいた槙野は思わず目の前にいた西野朗監督の肩に手をかけ、勢いよくジャンプして喜びを爆発させた。決定的瞬間を収めた2枚の写真を用い、「肩借りてジャンプしたの…僕です…笑」と告白している。

 今大会はゴールを決めたMF乾貴士、ゲームメーカーとして輝きを放ったMF柴崎岳、日本代表の10番として意地を見せたMF香川真司らが世界的な評価を高めたが、西野ジャパンの躍進は槙野らベンチメンバーの献身的な姿勢があってこそと言っても過言ではないだろう。


(Football ZONE web編集部)