【スーパー戦隊×ライダー×プリキュア】“大きなお友達”が徹底解説! ニチアサ枠のディープな魅力
日曜日の朝にテレビ朝日で放映されているスーパー戦隊、仮面ライダー、プリキュアという各シリーズが続けて放送される幸せタイム。それが"ニチアサ"です!
子どもたちにとって、そして、特撮ヒーローやアニメファンにとっても一週間で一番の楽しみとなっているニチアサ。
7時30分からは戦隊ヒーローが、8時からは仮面ライダーが、8時30分からはプリキュアが放映されるというスタイルが確立されてから、早くも十年以上が経過しており、現在は、各シリーズの最新作となる『手裏剣戦隊ニンニンジャー』『仮面ライダーゴースト』『Go! プリンセスプリキュア』がそれぞれ好評放送中です。
ところで、このニチアサ。出演者の皆さんに注目してみると非常に興味深いポイントが色々と見えてきます。
実は、各作品において、出演俳優、声優の皆さんに、シリーズの垣根を超えての行き来があったり、特撮俳優が声優としてアニメ作品に参加したり、逆に、アニメの声優さんが実写の特撮作品に出演したり……と、ユニークなキャスティングが色々と実現しているのです。
今回は、調べれば調べる程におもしろい、ちょっぴりディープなニチアサのお話をさせていただきます!
声優としてアニメ作品にも出演した特撮俳優さん
ニチアサの歴史を振り返ってみれば、戦隊ヒーローや仮面ライダーシリーズへの出演後、声優としてアニメのキャラクターを演じた俳優さんが数多くいらっしゃることに気付かされます。
例えば『特捜戦隊デカレンジャー』でヒロインのデカピンク、デカイエローを演じていた菊地美香さんと木下あゆ美さん、そして、デカグリーン役の伊藤陽佑さんは、後にお三方とも声優としてアニメ作品に出演。
特に、菊地美香さんは、『舞-乙HiME』の主人公であるアリカ・ユメミヤ役やCLAMP作品の『ツバサ・クロニクル』『XXXHOLiC』でのマスコットキャラクター、モコナ役などで、アニメファンにもお馴染みの声優さんとなりました。
特撮俳優からアニメの世界へ。『海賊戦隊ゴーカイジャー』にゴーカイイエロー役で出演した市道真央さんもニチアサ特撮ヒーロー作品出身の声優さんとして有名な方です。
アニメの声優としては、"M・A・O"名義で『帰宅部活動記録』のアザラシ役、『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』の駒鳥蓮華役、『Hi☆sCoool! セハガール』のドリームキャスト役など、主人公キャラを含む主要人物を数多く演じられており、現在ではM・A・Oさんとしての声優業がメインとなっています。
声優になった特撮ヒーロー! 他にもまだまだいらっしゃいます!
この他にも、『ふたりはプリキュア』の放映が開始され現在の放送形態が完成される前にも、松風雅也さん(『電磁戦隊メガレンジャー』のメガブルー役)のような声優に転向した先達がいらっしゃいますし、小山力也さんや中田譲治さんのように、戦隊ヒーローや仮面ライダーシリーズに出演していた俳優さんが現在ではベテラン声優として大活躍されています。
このように、特撮俳優も活躍しているアニメ声優の世界。アニメ側もその流れを汲んでか、中には演出面にそうしたキャスティングの妙を活かした作品も登場しました。
2013年に放映されたSFロボットアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』は、主役のヒタチ・イズル役に『侍戦隊シンケンジャー』シンケンブルー役の相葉裕樹さん、スルガ・アタル役に『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイシルバー役の池田純矢さんをキャスティング。
そうした配役に合わせて、「主要キャラクターは、それぞれにレッド、ブルー、イエロー、ピンクといったイメージカラーを持つ男女5人」「赤は熱血漢、青はクール……と、各キャラクターのイメージカラーに合わせた性格の設定」「物語中盤での追加戦士の登場」といった戦隊ヒーローのフォーマットやお約束が多数取り入れられた個性溢れるロボットアニメとなっています。
このように実写とアニメーションという違いこそあれ、実は、特撮とアニメは非常に近い距離にあり、そのキャスティングにも様々な接点が存在しているのです。
特撮ヒーロー作品におけるアニメ声優の活躍について
今度は、反対にアニメのお仕事を中心に活躍されている声優さんが特撮ヒーロー番組に出演するケースをご紹介したいと思います。
戦隊ヒーローや仮面ライダーシリーズでは、敵の怪人役やマスコットキャラクター、変身アイテムの音声やナレーションに様々な声優さんが起用されています。
特に、仮面ライダーシリーズでは、『仮面ライダーキバ』の杉田智和さん(キバットバット3世役)や現在放送中の『仮面ライダーゴースト』の悠木碧さん(ユルセン役)のように人気声優がレギュラーキャラクターとして出演する"声優枠"が作品毎の定番に。
各作品において、どの声優さんが出演するのかも、ファンにとっては楽しみの一つであり、関俊彦さんを筆頭に豪華男性声優陣が出演した『仮面ライダー電王』などは、特撮ファンだけでなく、アニメ、声優ファンからの人気も高い一本となっています。
声だけじゃない! 声優さんの特撮ヒーロー番組への出演は、"顔出し"の場合もあり!
更に、アニメ声優さんの特撮番組への登場は、声の出演だけではありません。役者として……つまり"顔出し"で作品に登場する場合もあるのです!
例えば、『獣電戦隊キョウリュウジャー』では、敵の幹部である"喜びの戦騎"キャンデリラの声を演じていた戸松遥さんが、シリーズの中盤からキャンデリラの人間形体として、ご本人がそのまま劇中に登場! 歌手としても活動される戸松さんの歌唱シーンもあり、ファンを大喜びさせました。
他にも『キョウリュウジャー』では、大ベテラン声優であり、本作のナレーションを務めていた千葉繁さんや、"楽しみの密偵"ラッキューロ役の折笠愛さんも顔出しで出演し、声優ファンの注目を集めました。
また、人気声優の朴ロ美さんも、『侍戦隊シンケンジャー』で特撮ヒーロー作品への顔出し出演経験があり、『BLEACH』の黒崎一護役などで知られる森田成一さんは、『仮面ライダードライブ』のラスボスである狂気の科学者、蛮野天十郎博士役で出演……という具合に、声優さんもニチアサ作品において、実写とアニメの境界線を超えてボーダレスに活躍されているのです。
プリキュアなのに、特撮ドラマでは悪の怪人役!?
ある時は特撮ヒーロードラマの俳優として、またある時はアニメの声優として、様々な役柄を演じていらっしゃるニチアサ出演者の皆さんですが、これだけフリーダムに役柄の行き来があると、色々とおもしろいキャスティングも見られます。
例えば、『Go!プリンセスプリキュア』で、正義のヒロインの一人であるキュアスカーレット(紅城トワ)役を演じている沢城みゆきさんは、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』で悪役キャラの、妖怪フタクチオンナ(第15話『妖怪、ワタシ失敗しないので』に登場)役として、その声を担当。
同時期に放送されているニチアサ作品の中で、正義と悪のキャラクターをそれぞれ演じるというなかなかに珍しい事態となりました。
また、『ニンニンジャー』で敵側の主要人物である十六夜九衛門役を演じている声優さんは、プリキュアシリーズの前作『ハピネスチャージプリキュア!』で、キュアプリンセス(白雪ひめ)役だった潘めぐみさん。藩さんは、自身がプリキュア役を務めた作品の終了後、即、戦隊ヒーローの新シリーズで悪役を担当するという大きな振り幅のある演技をされています。
他にも、『ニンニンジャー』には、これまた悪の怪人役として『フレッシュプリキュア!』で主役のキュアピーチ(桃園ラブ)役を演じた"元プリキュア"の沖佳苗さんも登場。先日、放送された『仮面ライダーゴースト』では、『ドキドキ! プリキュア』で主役のキュアハート(相田マナ)役だった生天目仁美さんが、やはり怪人役を演じられていました。
このように、プリキュアを演じていた女性声優が、特撮ヒーロー作品で怪人役として登場するというのは、ニチアサファンならば"あるあるネタ"なのです。声の使い分けで、どんな役柄でも演じられる"声優"という職業の凄さを感じますよね。
子どもたちに向けたメッセージとして、"正義"と"悪"のコントラストが非常にハッキリと描かれているニチアサ作品だからこそ、正義のヒーロー役と悪役を自由自在に……時には、同時に演じる声優さんという職業のユニークさもより一層際立つのです。
戦隊ヒーロー、仮面ライダー、プリキュア……"ニチアサ"作品全てに出演した出演者さん
このように、"ニチアサ"という枠の中で、実写とアニメ、俳優と声優という枠を超えて、多様な役柄を演じられている出演者の皆さんですが、中には戦隊ヒーローと仮面ライダーとプリキュア、全てのシリーズに出演したことがあるという……"ニチアサグランドスラム"達成者とでも呼ぶべき凄い方もいらっしゃいます。
その一例を紹介させていただきますと、先ほど、お名前を挙げさせていただいた沖佳苗さんは、『仮面ライダー響鬼』に顔出しで、『仮面ライダーキバ』には声優として、それぞれライダーシリーズへの出演経験もあり、ニチアサグランドスラムを達成。ちなみに、沖さんは大の特撮ヒーローファンとしても知られる声優さんです。
『ドラえもん』のスネ夫役でお馴染みの関智一さんは、戦隊ヒーローと仮面ライダーシリーズで幾度も怪人の声を担当しており、プリキュアシリーズの原点である『ふたりはプリキュア』では妖精メップル役として出演し、ニチアサグランドスラム覇者に!
同じく、『ふたりはプリキュア』出演者で、キュアホワイト(雪城ほのか)役を演じたゆかなさんは、『仮面ライダーオーズ/OOO』のメズール役と『天装戦隊ゴセイジャー』の女王蜂のイリアン役で、ニチアサ作品を全制覇。
他にも、小杉十郎太さんや高木渉さん、石田彰さんといった錚々たる声優さんが、ニチアサグランドスラムを達成しています。
また、『仮面ライダーキバ』で仮面ライダーサガ(登太牙)役だった山本匠馬さんは、ライダー出演後にアニメの声優としても活動されており、『ハピネスチャージプリキュア!』のブルー役で、プリキュアシリーズにも参加。あとは、戦隊ヒーローに出演を果たせば、ニチアサグランドスラム達成者となります。
山本さんのように、ニチアサ全シリーズへの出演にリーチが掛かっている俳優さんや声優さんもいますし、この辺りは多少マニアックながらもなかなかに楽しめるポイント!
戦隊ヒーローに比べると、怪人の声をアニメ作品を中心に活動されている声優さんではなく俳優さんが演じることが多い仮面ライダーシリーズに出演することがグランドスラムへの鍵といえるでしょう。これからも、様々な演者さんにニチアサ枠内の番組を越えた活躍をして欲しいですよね。
特撮とアニメ、三次元と二次元を行き来する……それも、ニチアサの魅力!
このように、実は非常に距離が近い特撮ヒーロー番組とアニメ作品。特撮俳優とアニメ声優さん。ニチアサを振り返ってみると、出演者を軸にして興味深い見どころが色々と見えてきます。
考えてみれば、昔の特撮ヒーロー番組は、オールアフレコで撮影を行うケースが大半で、現在でも変身後のスーツアクター演じるヒーローに出演俳優がアフレコで声をあてています。つまり、一般的なドラマや映画に比べても、「声だけで演じる」「キャラクターに声をあてる」という"声優"的な演技が特撮俳優には要求される場面が多いのです。
また、ミュージカル版の『テニスの王子様』のような所謂"2.5次元"系の舞台作品を経験している特撮俳優の方も多数いらっしゃいますし、"三次元"と"二次元"の境界線が曖昧で自由度の高い文化圏だともいえます。
この辺りが、特撮出身の俳優さんが、アニメ作品での声優としても違和感を感じさせない親和性の高さにも繋がっているのでしょう。
更に、近年は、特撮ヒーロードラマもアニメファン、声優ファンへのファンサービスとして、積極的に人気声優をキャスティングしているという点も両者の接点を数多く生み出し、ボーダレス化が進む理由の一つとなっているように思います。
子どもたちを楽しませるのは勿論のこと、"大きなお友達"である大人の目線から、こういったディティールを見ても楽しめるニチアサ。子どもも大人も惹きつける本当に素晴らしいエンターテイメントですよね!
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