うつ病の発症リスクを特定の遺伝子と結び付けることは困難で、環境や性格の影響が大きいとされてきた。ところが先日、予想もしない遺伝子の関与が指摘された。なんと、子ども時代に感染する「ヒトヘルペスウイルス6B(HHV-6B)」の遺伝子が、うつ病を発症させるというのだ。HHV-6Bは、赤ちゃんの熱性発疹症の原因ウイルスで、いわゆる「突発疹」を引き起こす。2歳までにほぼ100%の人が感染し、その後95%以上で潜伏感染する