2015年10月、1人の死刑囚が無実を訴えながら、獄中で病死した。元死刑囚の名は、奥西勝。三重県名張市で起きた「名張毒ぶどう酒事件」(1961年3月)で死刑が確定し、第9次再審請求中に、89歳で還らぬ人となった。生前、奥西元死刑囚は「真実を叫んでも信じてもらえぬ」とつづっていたという。2015年に獄中死するまで54年間にわたって無実を訴えた奥西元死刑囚の無念を晴らすべく、事件から57年が経った今でも、真実解明を望む支援