2018年、岡山県警察学校で、教官の警部補が犯人を取り押さえることを想定した訓練にナイフを持ち込み、新人の警察官を誤って刺して軽いけがをさせていたことが分かった。警部補は業務上過失傷害の罪で罰金の略式命令を受けた。NHKニュースが報じた。

刺された新人の警察官は病院に運ばれたが、けがの程度は軽かったという。訓練は模造品のナイフを使うことになっているが、岡山県警に対して警部補は「訓練に緊張感を出そうと本物のナイフを持ち込んだ。刺すつもりはなかったが、当たってしまった」などと話していたとのこと。

警部補は書類送検され、2019年4月、業務上過失傷害の罪で罰金50万円の略式命令を受けた。一方、刺された新人の警察官は、2019年1月に依願退職したという。

岡山県警は警部補を所属長訓戒の処分にしたが、「発表する対象の事案ではない」として公表していなかった。

警察学校教官 訓練に本物のナイフ 新人を誤って刺す 岡山(NHKニュース)