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東京ディズニーリゾートの建造物には、実物よりも大きく見せて、空間の広がりや、スケール感をより高める「強化遠近法」が使われています。

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■シンデレラ城がより大きく見える!さりげない視覚的効果。

多くのゲストが訪れる東京ディズニーリゾート。数あるテーマパークの中でも細部までゲストを楽しませてくれる「魔法」がちりばめられています。こうした魔法はパークのあちこちに隠れているのですが、その中のひとつ、「実際の大きさより大きく見せる魔法」があるのです。

2つのパークにはそれぞれ個性的なアトラクションや賑やかなショーなどだけではなく、ゲストを楽しませてくれる仕掛けがたくさんあります。
美しい建物や建造物、そして風景だけではなく、ゲストをよりリアルな非現実の世界へと導いてくれる細かな「魔法」が隠れています。

それは「強化遠近法」と言う効果。これは建物などを、実際の高さ大きさ以上に高く・大きく見せるための技術。こんなところにもディズニーのこだわりが感じられます。

■上に行くほど小さく作られている「石垣」や「タイル」

この「大きく見せる魔法」がかけられているのは、わかりやすい例をあげると、ディズニーランドのシンボルであるシンデレラ城。このお城の高さは51メートルありますが、実際はそれ以上に大きく見えると思いませんか?

これは、城の「石垣やタイルの大きさが、意図的に上に行けば行くほど小さく作られている」からなのです。遠くからだとなかなか分かりにくいのですが、城の同じ塔の石垣でも、低い位置と高い位置では大きさが全く異なるのです。

また、城の模様や小さな柵なども上に行くほど小さくなっているのです。遠目からだとなかなか気が付かないのですが、城の近くで見てみるとよくわかります。

これは、例えば街中で見る大きなビルが上の方の窓は小さく見え、下の方は大きく見える…という状態を意図的に作りだし、ゲストに実際の大きさよりもさらに大きく見せる錯覚を起こさせているのです。

同じくディズニーシーのシンボルであるプロメテウス火山も同様の効果が使われています。こちらはその効果は少しわかりにくいですが、上に行くほど、火山を形作る岩や溶岩の跡などが小さく作られています。他にも大きな建物や建造物にはこの技法が取り入れられている事が多くあります。

■ワールドバザールの建物に隠された「縮尺の魔法」。

実際の大きさよりより大きく見せるという、この魔法がもっとわかりやすい場所は、パークのエントランス、ワールドバザールに並ぶたくさんの建物。ここに並ぶ多くの建物の一階部分はほとんどショップやレストランになっています。

これらの建物は一見、2階建てになっているものや3階まである建物もあります。しかしながらこのワールドバザールの建物は現実的にはすべて2階程度の高さしかありません。街並みを思い浮かべると、もう少し高さがあるように思えますが、実はここでも先ほどの強化遠近法が使われています。

この場所に並ぶ多くの建物は、一階部分は私たちが生活できる通常の大きさで建てられています。これは言うまでもなく、ゲストも実際に利用する店舗があるため。

しかしながら、実は2階の様に見える部分は、一階の高さが100%だとすると、約70%の縮尺で建てられており、さらにその上、3階部分は約50%の縮尺で建てられているのです。(建物により若干の差があります。)

しかしながら2階部分にゲストが実際に利用する場所がある、レストラン「北斎」などは、外から見ても実際の2階の大きさになっています。これはすべて同じ様な建物を並べると見え方が単調になってしまい、現実感が出てしまうからなのかもしれませんね。

ちなみに、この縮尺の建物の演出はワールドバザール以外にも、アドベンチャーランドにある街並みのエリアでも見ることができます。

このこだわりはパーク内の他の場所でも見る事ができます。なかなか気にしない部分ですが、こうした所でもゲストは知らぬ間に魔法にかけられているのですね。

パークに来ると知らぬ間にかけられているこうした小さな魔法。かけられたままでもいいですが、ちょっと違う視点からパークを見てみると、より、そのこだわりが見えてくるかもしれませんね。