強姦容疑で訴訟合戦に巻き込まれた韓国俳優、「うそ発見器」の調査ですべて“黒”

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2月に芸能人志望生の女性から強姦容疑で告訴された韓国俳優のパク・シフが、13日に行われた国立科学捜査研究院のうそ発見器による調査ですべて“黒”となった。

韓国メディアのスポーツソウルによると、事件を担当する韓国西部警察署のある関係者は22日、うそ発見器の調査について次のように話した。

「うそ発見器による調査の結果、パクがうそをついているとの結果が出た」「質問内容は公開できない。質問の項目も国立科学捜査研究院が指定したものなので私たちも分からないが、結果はうそをついているというものだった。もちろん参考資料となる」

警察はパクに対する2度の取り調べを終えており、今回の調査結果を加えた上で、来週にも結果を発表するという。

パク・シフの強姦事件は、今年2月14日に発生した。パクは同日午後11時ごろ、ソウル江南区の屋台で知人男性Kさんとその紹介で知り合った女性と3人で酒を飲み、その後、自宅で女性と性的な関係を持った。しかし女性は翌日、当時は泥酔状態で目を覚ますと性暴行された後だったとしてパクを強姦容疑で、Kさんを強制わいせつの容疑で告訴した。

突然の訴訟に驚いたのはパクだった。当時のことについて、女性とは双方同意の上の関係だったと説明し、潔白を訴え、両者の主張は対立した。

3月1日にはパクとKさんが、女性と女性に有利な発言をした友人のBさん、パクが今年1月まで所属していた芸能事務所の代表を、誣告(ぶこく)と恐喝未遂、名誉毀損の疑いで告訴した。ところが3月中旬、それまで女性を擁護する発言をしていたBさんが、「自分も女性に騙されていたことが分かった」としてこれまでの主張を撤回。インターネット上では再契約を断り独立したパクを陥れるための芸能事務所代表による“陰謀”だとするうわさも流れた。

だが告訴された芸能事務所の代表も黙っているはずがなく、3月11日にパクを誣告容疑で、さらにBさんを名誉毀損で告訴した。現在のところ事件は非常に複雑化しており、誰がうそをついているのか、真実はどこにあるのか全く分からない状態だ。

パク側は今回のうそ発見器による“黒”判定も「事実無根」との立場だ。発見器による調査が今後どのような影響を与えるのか関心が集まっている。

・参照:スポーツソウル
・参照:ヘラルド経済

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