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 2004年7月に発売したシングル「火ノ鳥のように」でのデビューから6周年を迎え、8月11日に通算6枚目となるアルバム「THIS LIFE」を発売した吉本大樹、大田紳一郎、徳永暁人からなるロックバンド、doa。「ケータイ世代が歌詞に共感〜」といった宣伝文句が使い古されて行く中、彼らの音楽には本当の意味で共感できる、仕事や恋愛など毎日を“精一杯”生きている“大人”達へのメッセージが込められている。

――ここ数年、毎年コンスタントに年に1枚、夏頃にアルバムをリリースされていますが、今回の制作は順調に進みましたか?

徳永暁人(以降、徳永):結構長くやってたんですよ。前作のアルバムを出して、その後ツアーをやったんですけど、その前ぐらいから新曲を作り始めたりしてたので。すんなりという感じではなく、長くじっくり作ってた印象ですね。

――アルバムを作るにあたって、特にこういう風にしようという話があった訳ではなく、曲数を溜めていったという感じですか?

徳永:いつもと一緒です(笑)。ライフワークみたいに常に曲は作ってて。良いのが溜まってきたら出そうというのをずっと続けてきてるので。敢えて、気負いして「作んなきゃ!」という風にはやりたくなかったので。

――1曲目の「THIS LIFE」をアルバムタイトルにしたのは何故ですか?

徳永:僕が作曲して、仮歌をデタラメ英語で入れてくることが多いんですけど、その時にもう何故か、最後に繰り返す所を「THIS LIFE」って入れちゃってたんですよね。この曲はアルバムの中で1番最後に出来たんですけど、すごく表題曲っぽいイメージと、「THIS LIFE」って、つい出ちゃった言葉だけど、意外と深くて面白い良い言葉だなと思って。そのまま「THIS LIFE」というタイトルで詞を書いてくれないかな?って大田さんに話したら、歌詞が出来てきて。

――逆に、1番古い曲はどれですか?

徳永:「どしゃぶり PaperDriver」かな。3年前の「3」というアルバムに入れる予定で、ミックスから全部やってて、曲としてはすごく気に入ってたんだけど、並べた時に何か違和感があって、「ちょっと、とっておこうか」みたいになった曲だったんですよ。「3」は、最初の曲からすごくミディアムスローな曲で始まって、序々に盛り上がっていくようなアルバムの構成だったので。「どしゃぶり PaperDriver」はすごくアップテンポでノリノリのライブで盛り上がりそうな曲なんですけど、それが溶け込む場所がちょっと見当たらなくて。そしたら、メロディとか歌詞とか歌うパートとか色々変えてきたくなってきて、レコーディングし直しましたね。この曲が「出たい」と言ってるような気がして、やっと陽の目を見た曲(笑)。今回は逆に、ライブで盛り上がるようなアップテンポの曲も多いですし、バラードは「旅立ちの歌」ぐらい。雰囲気ですけどね。

――今回の曲順は、イメージがあったんですか?

大田紳一郎(以降、大田):僕が叩き台を作ってきて、そこからみんなの意見をもらうんですけど、今回はちょっと難しかったですよ。アルバムに入らなかった曲もあるので。

徳永:2曲ぐらい、最終段階まで作っていて、マスタリングまでしたんですけど、敢えて入れないというか、雰囲気に合わなかったというか。バランスが良かったので、どうしてもこの13曲で1個の作品として聴いて欲しいという。そこまでやり切らないと、「本当にこれで良かったのかな?」とか思うの嫌じゃないですか。だから、いつもちょっと多めに作っておいて、その中から選んだ方が、最終的にみんなが納得いくものが出来る感じがしますね。

――前回のシングルで「FREE WAY」の制作時に、「アメリカのカラッとした風景が思い浮かぶような」というお話を伺いましたが、今回のアルバムは、その流れで聴けたんですよ。徳永:もう、まさに!西海岸の写真が描いてある絵ハガキをスタジオに持ち込んで、レコーディング・エンジニアさんの目の前とかにも置いて(笑)。「その景色に合う音じゃなかったらNG」って、どんなに良い音とか良い曲になっていても、「何か違う、乾いてないから、これはまだ日本だ」とか言って音を調節したり。でも、そういう匂いって大事だと思うんですよ。自分自身も、例えばドラムを聴く時にまず「どういう匂いの音楽を聴きたいか?」でCDをチョイスしたりするので。今回は1番そういう匂いを大事にしたいな、というのがずっと制作段階でありましたね。

――日本の夏って湿度が高くてジメってしてるじゃないですか。「THIS LIFE」を聴くと気分がカラッとするなと感じたので、暑さをしのぐ効果もあって聴かせてもらってました。徳永:そういう聴き方をしてくれるのが1番嬉しいですね。大田:その割には、レコーディング中におやつで和菓子とか食べてましたけどね(笑)。