20日のチュニジア戦(○4-0)でW杯初ゴールを含む2得点を記録した日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は「プレーはしやすいですね。一つ肩の力が抜けたのもある」と率直に語った。

 前回のカタールW杯はグループリーグ第2戦のコスタリカ戦に先発出場したが、得点に絡めず前半で交代。チームも0-1で敗れ、それ以降の戦いで上田に出番はなかった。同じW杯第2戦で決めた2ゴール。チームの勝利にも貢献し、「達成感はあった。4年前と比較したことはないけど、まったく違うものになっているし、それだけでも自分の成長、立場の違いは実感できる。自分自身がやってきたことが結果になったという意味で一番成長を実感できる」と胸を張る。

 とはいえ、世界の頂点を目指す戦いはまだまだ続く。上田自身、満足はまったくしていない。「チームとしてまだ何も成し遂げたわけじゃない。目標は優勝だし、それを考えると、初ゴール云々ではなく、これからも得点を求められるし、僕が得点できなければ目標は遠くなってしまう。次の試合も、続けばその次も、自分が出た時間の中でどうやって結果を出してチームを助けるかを考えている」と強調した。

 25日のグループリーグ最終戦・スウェーデン戦に向けては、相手のGKとDFの間が狙い目ではないかという質問に、「そこは間違いなくチャンスになる。(日本には)いいクロスを上げられる選手も多くいるし、クロスからチャンスはつくれるんじゃないかなと思う」とイメージを膨らませる。

 今大会は各国のエースであり、スター選手の活躍が目立つ。得点ランキングを見ても、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが2試合5ゴールでトップに立ち、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが各4ゴールで続く。この日は初戦不発だったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも2ゴールを決め、41歳のエースが史上初の6大会連続得点を記録した。

 こうした各国のエースストライカーの活躍について「さすがだなと思う。もちろん刺激はあります。世界トップクラスの選手たちが、普段からずっとやっているクラブでなくても、毎試合のように結果を出しているのはすごいこと」と自らを奮い立たせながら、同じFWとしての持論を展開した。

「ただ、それはFWであれば、どの国のFWにも求められていること。できるかできないかは別として、チームは毎試合、FWの選手に得点を期待しているし、それはスター選手だろうが無名の選手だろうが、出る以上はチームのスコアを動かすことを仕事にしている」

 エースとしての責任と自覚。「僕も彼らに刺激を受けているのはもちろんあるけど、FWの本質的に彼らがFWとして理想的な仕事をしているわけで、僕にも当てはまらないわけじゃないというか、チームは僕にもああいうふうにしてほしいだろうし、しなきゃいけない。もちろん僕もああいうふうに活躍できることを目指している」と、その矜持を口にした。

(取材・文 西山紘平)